「ジャイロ系の原付一種」と「ミニカー」の違いは?
配達やビジネス、レジャーや観光地での移動にも活躍するフロント1輪・リア2輪の小型三輪バイク。最近ではフロント2輪・リア1輪のモデルも登場。
デリバリーで活躍する別名“スリーター”と呼ばれるホンダ・ジャイロキャノピーやジャイロX(ともに原動機付自転車(原付)一種/現行モデル)のトレッド幅(左タイヤ真中から右タイヤ真中の距離。軸距とも呼ぶ)は430mm。このトレッド幅が500mmを超えると、ナンバーカラーが水色の「ミニカー」として登録可能。
ジャイロ系の原付一種からミニカーへの登録変更は、社外のワイドホイールやワイドスペーサー等を駆使するのが定番。原付一種からミニカーに登録変更するメリットは……
道路交通法上、普通自動車扱いとなるミニカーは、原付一種にある「最高速度30km/h規制」「二段階右折義務」「ヘルメット着用義務」から解放される。トレッドを500mm超にしてミニカー登録に変更するカスタム術は、ジャイロ系登場時からの人気カスタムだ。
「ミニカー」と「側車付軽二輪車」の違いは何?
では小型三輪バイクの「ミニカー」と、小型三輪バイクの「側車付軽二輪車」との違いは何なのか? 主な特徴をまとめてみた(下記は法令等の一部を抜粋)。
| ミニカー | 側車付軽二輪車 | |
| ナンバープレートの色 | 水色 | 白色 |
| 排気量/定格出力 | 20cc超50cc以下/0.60kW以下 | 50cc超250cc以下/0.60kW超 |
| トレッド幅(後輪軸間の距離) | 500mm超 | 460mm超 |
| 乗車定員 | 1名 | 最大3名 |
| 運転免許 | 普通自動車免許 | 普通自動車免許 |
| 法定最高速度 | 60km/h | 60km/h |
| 高速道路・自動車専用道路の走行 | × | 〇 |
| 道路交通法での区分 | 普通自動車 | 普通自動車 |
| 道路運送車両法での区分 | 原動機付自転車 | 側車付軽二輪車 |
| ヘルメット着用義務 | なし | なし |
| 二段階右折義務 | なし | なし |
| 車検 | 不要 | 不要 |
| 車庫証明 | 不要 | 不要 |
| 車室(ドア)の設置 | 〇 | × |
上記で見た場合、大きな違いはナンバープレートの色、排気量/定格出力、トレッド幅、乗車定員、高速道路・自動車専用道路走行が可能or不可、そして車室(ドア)の設置の有無。
クルマのような車室(室内)を備えた三輪バイクは、たとえ3人や2人乗車できる「側車付軽二輪車」であっても、構造や諸条件によっては乗車定員1名の「ミニカー」にカテゴライズされるのが特徴。
ここでは「側車付軽二輪車」と「ミニカー」の外観の違いが非常に分かりやすい三輪バイクを3台ご紹介しよう。
左右ドア有り仕様は「ミニカー」、左右ドア無し仕様は「側車付軽二輪」
EVジェネシス 3RUOTA(スリールオータ)……価格は仕様により異なるため要問い合わせ


EVジェネシスが製造・販売する「3RUOTA(スリー・ルオータ」はリチウムイオンバッテリー+電動モーターで動く電動小型三輪バイク。左右ドアの有無によりカテゴリーが分かれるのが特徴。
左右のドア無し仕様は「側車付軽二輪」扱いとなり、乗車定員3名でリアシートに2名乗車可能。
一方、左右ドア有り仕様は「ミニカー」扱いとなり、乗車定員は1名でリアシートへの乗車は不可(ミニカーの規制値に対応させるため、定格出力は0.60kW以下に抑制)。メーカーでは寒冷地での冬場の使用はドア付きを推奨している。
側車付軽二輪登録&ミニカー登録とも、車検や車庫証明は不要。普通自動車免許で運転OK。法律上、ヘルメット着用義務や二段階右折義務はなし。法定最高速度は60km/h。
エアコン付き! 車室(ドア)を設けた都市型の三輪電動ミニカー
Lean3(リーンスリー)……169万8000円~(税込)


車室(ドア)を設けた三輪小型電動ミニカー「Lean3」。コーナー走行時、二輪バイクのようにバンクする画期的なしくみを導入したフロント2輪・リア1輪の都市型モビリティだ。最先端のセンシングと制御技術により、安全で爽快な走行を実現している。
衝突安全性を重視したシャシー・ボディ・ルーフ・フロントガラス・両サイドのドア・サイドガラスで覆われた車体は、クルマのように雨風が凌げる“完全箱車型(全周型のキャビン採用車)”を採用。車体は普通自動車の約1/3にコンパクト化。
同車は2026年8月より、カー用品の国内最大手・オートバックスで販売・整備・メンテナンスを開始予定。車両購入から車両の整備や修理まで、一貫したサービスを行う。
タイの三輪小型タクシー「トゥクトゥク」を踏襲した電動の側車付軽二輪
ビークルファン EV-TUKTUK(トゥクトゥク)……車両価格88万円(税込) +納車パック11万5000円(税込)+エリア料金 ※ヨドバシカメラで発売中


運転席1名+リアに2人乗りの座席を設けた、観光地などでも活躍中の電動三輪バイク。両側に自動車のようなドアのないEV-TUK TUKは、側車付軽二輪に区分。二輪免許ではなく普通自動車免許で運転OKだ。
道路交通法上、ヘルメット着用義務や二段階右折義務なし。法定最高速度は60km/h。乗車定員は前1名(運転者)+リアシート2名の合計3名。重量税は4900円。自賠責保険は3年間で1万1960円。警察署に申請する車庫証明は不要。家電量販店のヨドバシカメラで発売中。


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