前週に発表された注目のネタを一気に紹介する「バイクス週間ニュースダイジェスト」。今回は2025年4月28日〜5月04日に発表されたニュースを紹介する。

空き家の新たな活用方法を提案

静岡県浜松市天竜区二俣に、築56年の空き家をリノベーションしたライダー向け宿泊施設「152INN(イチゴーニイン)」が2025年5月1日にオープンした。このプロジェクトは、空き家再生と地域活性化を目的に、株式会社Sweets Investment(静岡ガスグループ)が企画し、地域のクリエイターや施工チームと連携して実現された。

「152INN」は、国道152号線沿いに位置し、一日一組限定の完全貸切スタイルを採用。屋内には専用ガレージを完備し、愛車と共に宿泊できる設計となっている。1階のダイニングは、床を約10cm下げることで、着席時にバイクと目線が合うよう工夫されており、ライダーにとっての“秘密基地”のような空間を演出している。

2階の宿泊スペースは、畳や障子、襖など昭和レトロな雰囲気を残しつつ、快適な滞在が可能。また、防犯性を考慮したインナーガレージや、雨天時でも安心して利用できる設備が整っている。地元ライダーと連携して制作された「おすすめツーリングルートマップ」も設置予定で、周辺の観光スポットや自然を巡ることができる。

「152INN」の所在地である二俣は、世界的なバイクメーカーHONDAの創業者・本田宗一郎氏の故郷として知られ、ものづくりの精神が息づく町。施設周辺には、「本田宗一郎ものづくり伝承館」や「二俣城跡」、「秋野不矩美術館」などの見どころが点在し、地域の歴史や文化を感じることができる。

このプロジェクトは、空き家を地域に人を呼び込む装置として再定義し、地域経済の活性化を図る新たなモデルとして注目されている。「152INN」は、単なる宿泊施設ではなく、地域との交流や文化体験を提供する“交流型の宿”として、ライダーたちに新たな旅のスタイルを提案している。

トライアンフ、伝説の「Slippery Sam」に着想を得た特別仕様車「Trident Triple Tribute Black」を発表

トライアンフモーターサイクルズジャパンは、マン島TTレースで5度の優勝を誇る伝説的マシン「Slippery Sam」にインスパイアされた特別仕様車「Trident Triple Tribute Black」を発表した。

このモデルは、深みのある光沢のサファイアブラックを基調に、コバルトブルーとディアブロレッドのアクセントを配したボディワークが特徴。タンクには「67」のレースナンバーがあしらわれ、ディアブロレッドのホイールや専用フライスクリーン、アルミ製ベリーパンが標準装備されている。

エンジンは、Euro 5+に対応した660ccトリプルエンジンを搭載し、最高出力81PS、最大トルク64Nmを発揮。ライドバイワイヤスロットルや6速ギアボックス、トライアンフシフトアシストにより、スムーズな加速と快適な走行を実現している。

シャーシは軽量なチューブラースチール製で、Showa製41mm倒立フォークとプリロード調整可能なモノショックRSUを装備。Michelin Road 5タイヤとNissin製ブレーキにより、優れたハンドリングと制動力を提供する。

テクノロジー面では、オプティマイズドコーナリングABSやトラクションコントロール、クルーズコントロールを標準装備。3つのライディングモード(ロード、レイン、スポーツ)や、フルカラーTFTスクリーン、My Triumphコネクティビティシステムも搭載されている。

シート高は805mm、車両重量は190kgと、初心者から経験者まで幅広いライダーに対応。価格は101万5,000円(税込)で、全国のトライアンフ正規販売店にて販売される。

Araiユーザーの声から誕生した曇り止め&調光シート「RunWind」新登場

株式会社MLSは、AraiヘルメットのVAS-V MVシールド専用の曇り止め・調光シート「RunWind」を2025年5月1日に発売。北海道陸別町でのマイナス20℃以下の実証試験を経て、極寒・雨天・夜間など多様な走行環境での視界確保を実現。紫外線に反応して色調が変化する調光機能や、貼付け時のズレを防ぐ3分割方式+ガイド付き設計を採用し、初めてでも簡単に装着可能。価格はクリアタイプが2,480円(税別)、調光タイプが3,180円(税別)で、公式オンラインストアやAmazonで購入可能。ライダーの快適性と安全性を両立する新たなギアとして注目される。

JESIMAIK、ヘルメット消臭乾燥機『A2S』を発売—15分で速乾、99.9%除菌を実現

JESIMAIKは、ヘルメット専用の消臭乾燥機『A2S』を2025年4月25日よりオンラインで販売開始した。この製品は、フルフェイスやオープンフェイスなど多様なヘルメットに対応し、熱風モードでは最短15分で乾燥が可能。さらに、紫外線技術とマイナスイオン発生器を組み合わせることで、99.9%の除菌効果を実現している。A2Sは、1時間・2時間・3時間のタイマー設定や、温度が60℃を超えると自動で加熱を停止する安全機能を搭載。また、耐衝撃性と耐熱性に優れたABS素材を採用し、アロマオイルにも対応する香りボックスを備えている。この製品は、Amazon、楽天、Yahoo!ショッピング、公式サイトで購入可能。

トライアンフ、南箱根で新型5モデルの期間限定レンタル開始

トライアンフモーターサイクルズジャパンが、バイカーズパラダイス南箱根にて新型車両5モデルの期間限定レンタルを開始した。対象モデルはSpeed Twin 900、Tiger Sport 800、Bonneville T120、Street Triple 765 RS、Bonneville Speedmaster。レンタル期間は2025年4月24日から6月30日までで、長時間の試乗が可能。また、店頭企画「なんか、バイクのあるくらしっていいよね?」も同時開催され、映画『名もなき者』で使用されたBonneville T100の後継モデル、Bonneville T120の展示も行われる。詳細は公式サイトで確認できる。

2025 Ninja Team Green Cup開幕戦、オートポリスで熱戦展開

カワサキモータースジャパン主催の「2025 Ninja Team Green Cup」開幕戦が4月27日、九州・大分県のオートポリスで開催された。Ninja ZX-25Rユーザー28名がエントリーし、経験値に応じたクラス1(初心者)とクラス2(経験者)に分かれて競技が行われた。クラス1では芳之内洵(カワサキプラザ松山レーシングチーム)が、クラス2では佐野川谷裕之(MSTV WITH ME RACING)がそれぞれ優勝を飾った。初参加者向けには専属スタッフによる無料サポートやオリジナルパラソルの進呈、プロカメラマンによる写真提供などの特典が用意され、初心者でも安心して参加できる環境が整えられた。詳細は公式サイトで確認可能。 

2025 Ninja Team Green Cup 第2戦、岡山国際サーキットで開催決定

カワサキモータースジャパンが主催する「2025 Ninja Team Green Cup」第2戦が、6月15日に岡山国際サーキットで開催される。エントリー受付は4月28日から5月19日まで。参加費は21,000円(税込)で、定員は先着44台。初心者向けのクラス1と経験者向けのクラス2が用意され、初参加者には専門スタッフによる無料サポートやレーシングパラソルの進呈がある。また、プロカメラマンによる写真提供やレンタルレーシングスーツ、KTC工具のお試しサービスも実施される。シリーズランキングは全5戦中上位4戦のポイントが有効となる。詳細は公式サイトで確認可能。

トライアンフ静岡富士、5月17日にグランドオープン

トライアンフモーターサイクルズジャパンと正規販売店契約を結ぶ有限会社エイチ・エスシーは、静岡県富士市に新店舗「トライアンフ静岡富士」を5月17日(土)午前10時にグランドオープンする。東名高速道路富士ICから約3km、新富士駅から約2kmとアクセス良好な立地に位置し、県道396号線沿いの静岡県富士総合庁舎に隣接している。店舗はトライアンフの最新コーポレートアイデンティティを採用し、ブラックを基調としたシックでプレミアムな外観が特徴。3階建てのショールームはガラス張りで開放感があり、吹き抜けの車両展示エリアや木目調のラウンジエリアを備える。最上階には、富士山を望むアウトドアガーデンも設置されており、来店者はコーヒーを楽しみながら絶景を堪能できる。トライアンフは、プレミアム・ライフスタイル・モーターサイクルブランドとしての地位を強化するため、新CI店舗の展開を進めており、「トライアンフ静岡富士」は国内35店舗目となる。 

ブレイズの電動バイク「スマートEV」、名古屋市ふるさと納税イベントに登場

株式会社ブレイズ(愛知県名古屋市)は、2025年4月29日から5月6日まで、栄・森の地下街「まちのたね」で開催される「名古屋市ふるさと納税プロモーションイベント」にて、小型折りたたみ電動バイク「スマートEV」を展示している。「スマートEV」は、100%電気エネルギーで走行し、大容量リチウムイオンバッテリーを搭載。家庭用コンセントから約3.5時間で満充電となり、約30kmの走行が可能。最短5秒で折りたたみができ、室内での保管も容易。価格は税込239,580円。イベントでは、名古屋市のふるさと納税返礼品の展示や物販、ワークショップ、ガラポン抽選会なども実施され、地域経済の活性化を目的としている。

トライアンフ、初夏の購入サポートキャンペーンを6月30日まで実施

トライアンフモーターサイクルズジャパンは、2025年5月1日から6月30日まで、全国の正規販売店にて「初夏のご購入サポートキャンペーン」を実施中。クラシックシリーズ(Speed Twin 900、T100、Scrambler 900、T120/T120 Black、Speed Twin 1200、Scrambler 1200 X/XC/XE、Bobber、Speedmaster)の新車購入者には、1.99%の特別低金利ローンを提供。また、Tiger 1200シリーズやSpeed Triple RS/RRの新車には0%金利ローン、Trident 660、Tiger Sport 660、Daytona 660の新車には0.99%金利ローンが適用される。さらに、Speed 400やScrambler 400 Xの新車購入者には、0.99%の特別金利ローンまたは中型免許取得費用3万円分のサポートが選択可能。大型自動二輪免許取得者には、対象モデル購入で最大7万円のサポートも用意されている。詳細は公式サイトまたは最寄りの正規販売店で確認できる。

トライアンフ、全国で「ALL LINE UP FAIR」開催

トライアンフモーターサイクルズジャパンは、2025年5月10日から6月29日まで、全国の正規販売店にて「ALL LINE UP FAIR」を開催する。期間中、対象モデルの試乗予約を行い試乗した来場者には、数量限定の「TRIUMPH オリジナル ピンズ Vol.3」がプレゼントされる。フェアでは、SPEED 400やSCRAMBLER 400 X、TIGER SPORT 660などの最新モデルが試乗可能。各モデルには特別低金利ローンや免許取得サポートなどの購入支援策も用意されている。詳細は公式サイトで確認できる。

トランクデイズ、関東で屋外型トランクルームとバイクガレージを6店舗新規オープン

株式会社イコムが展開するトランクルームブランド「トランクデイズ」は、2025年4月に屋外型トランクルーム3店舗とバイク専用ガレージ3店舗を新たにオープンした。新規開設された屋外型トランクルームは、群馬県前橋市の「前橋三俣」、栃木県宇都宮市の「宇都宮雀宮」、埼玉県春日部市の「春日部八丁目」の3拠点。また、個室型バイクガレージは、埼玉県蕨市の「蕨中央」、草加市の「草加瀬崎2」、春日部市の「春日部谷原」に開設された。これらの施設は、バイクや荷物の保管に適した設備を備え、個人利用者のニーズに応える。詳細は公式サイトで確認可能。

大阪・関西万博と瀬戸内国際芸術祭で活躍する観光モビリティ「GOGO!シェア」

Future株式会社は、2025年4月25日に大阪・関西万博のTEAM EXPOパビリオンステージで「モビリティによる幸循環社会」の未来デザインを発表した。この取り組みは、地域の不要品をリユースし、EVモビリティを設置することで、観光地周遊の二次交通手段として活用する「GOGO!シェア」プロジェクトの一環である。大阪国際空港や瀬戸内国際芸術祭開催地の小豆島、豊島、香川県の各市町村で、特定小型原動機付自転車「GOGO!R」や電動アシスト自転車「FUTURE1000」などが利用可能となっている。また、トヨタカローラ香川株式会社は、自動車のヘッドライトの廃材を再利用した「UP SYCLEサングラス」を販売開始し、地域資源のアップサイクルにも取り組んでいる。