BMW・R 12 G/S…245万1,000円〜

BMW Motorradは、伝説的なR 80 G/Sにインスパイアされた新型モデル「BMW R 12 G/S」を発表した。

カラーリングはライト・ホワイト、ナイト・ブラック・マット、サンドローバー・マットの3色展開で、メーカー希望小売価格は245万1000円から267万4000円(税込)となっている。

また、GS スポーツモデルも同様のカラーバリエーションで用意され、価格は254万5000円から269万2000円(税込)となっている。予約注文は専用ウェブサイトで受け付けており、納車は2025年8月以降を予定している。

R 80 G/Sの精神を受け継ぐデザインと機能性

このモデルは、クラシックなエンデューロ・デザインを継承しつつ、現代の技術と快適性を融合させている。「G/S」は「Gelände / Straße」(オフロード / オンロード)を意味し、その名の通り多様な路面状況に対応する性能を備えている。長いサスペンション・ストロークやクロス・スポーク・ホイール、小型でコンパクトなコックピット・フェアリングなど、オフロード走行に適した装備が特徴だ。

高性能ボクサーエンジンと最新のシャシー構造

新型R 12 G/Sには、空冷/油冷の2気筒ボクサーエンジンが搭載されており、排気量1,170cc、最高出力80kW(109ps)/7,000rpm、最大トルク115Nm/6,500rpmを発揮する。このエンジンは、1923年のR 32以来、BMW Motorradの象徴的な存在であり、独特のトルク特性とサウンドが魅力だ。シャシーには一体型のチューブ・ブリッジ・スチール・スペース・フレームを採用し、リア・フレームもチューブ・スチール製でメイン・フレームにボルトで取り付けられている。フロントには21インチ、リアには17インチのホイールを標準装備し、エンデューロ・パッケージ・プロでは18インチのリア・ホイールが選択可能だ。フロントサスペンションは45mm径の倒立式テレスコピック・フォークで、210mmのストロークを持ち、オフロード走行時の安定性と快適性を提供する。

安全性と快適性を高める先進装備

R 12 G/Sは、安全性と快適性を高めるための先進装備を多数搭載している。BMW Motorrad ABS Proにより、コーナリング時の安全なブレーキングが可能となり、DTC(ダイナミック・トラクション・コントロール)も標準装備されている。また、新しいクラシックな丸型計器や12Vソケット、パワフルなLEDライト・ユニットも標準装備され、ライダーの利便性を向上させている。さらに、プレミアム品質のBMW Motorrad純正アクセサリーによるカスタマイズも可能で、ライダーの個性に合わせた仕様に仕上げることができる。

新型BMW R 12 G/Sは、クラシックなデザインと最新技術を融合させたモデルとして、オフロード・ライディングを楽しむライダーに新たな選択肢を提供する。 

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