3台のトレイルモデルが復活

ホンダがエントリーユーザー向けトレイルモデル3車種、CRF50F、CRF110F、CRF125Fを2026年モデルとして再導入することを正式発表した。これらは軽量で扱いやすく、初めてダートバイクを体験するライダーにとって理想的な一台となる。

CRF50F:軽量で低シートの初心者向けエントリーモデル

CRF50Fは排気量49ccの単気筒4ストローク空冷エンジンを搭載し、低燃費かつ扱いやすい出力特性が特徴。シート高は低く設定され、新米ライダーでも安心してまたがれるデザイン。3速ミッション+自動クラッチでギア操作も簡単にでき、オフロード入門モデルとして高い人気を誇る。

CRF110F:次のステップへ進む少年・少女に最適

排気量109ccのCRF110Fは、50Fからステップアップする新世代ライダーに向けたモデルとして位置付けられる。滑らかなパワー特性を持つ4ストロークエンジンと、低めのシート高、4速ミッション+自動クラッチ仕様は、初めての本格オフロード体験にも自信を与える。ファミリーユースや初心者ライダーにとって理想的なセカンドバイクだ。

CRF125F:多用途でチャレンジ志向のライダーに

125ccモデルのCRF125Fは、標準とビッグホイール仕様を展開し、より高い走破性を提供。本格的なトレイル走行だけでなく、軽い林道やレクリエーションライドにも対応できる柔軟性のある構成。新ライダーだけでなく、経験者の遊び用バイクとしての利用も可能だ 。

信頼と手ごろさを併せ持つラインナップ

CRFシリーズは軽量かつ耐久性のある構造を持ち、舗装路からダートまで幅広く対応。2025年の登場以降、米国モデルではカラーや燃料装備が一新されつつも、搭載エンジンやメカニズム面では大きな仕様変更なく継続販売される方向だ。価格面ではCRF50Fが約1,899ドル、110Fが約2,799ドル、125Fが約3,599ドル(ビッグホイール版:3,999ドル)へ若干の値上がりとなったが、高信頼と扱いやすさを重視するライダーには依然として魅力的な選択肢となっている。

ホンダのポリシーと未来への種

ホンダCRFシリーズは“入口からレースへ”というモーターサイクル文化の育成を目指す同社の理念を体現しており、トップライダーであるジェット・ローレンスなどの多くもこのシリーズ出身とされる。累積的な支持と伝統を背景に、今後もグローバル市場でのトレイルバイク普及の牽引役を担うことは間違いない。

CRF50F、110F、125Fというエントリーラインの復活は、手軽にオフロード世界へ足を踏み入れたい新ライダーにとって朗報。軽量で耐久性に優れ、尚かつ価格帯も手ごろなこれらのモデルは、次世代ライダープロモーションの起点として、ホンダの今後の戦略において重要な役割を果たすだろう。