
交通事故防止キャンペーンの一環として7月12日(土)、東京都北区にある浮間公園特設会場で、警視庁主催の『はたらくBIKE PROJECT』イベントが行われました。会場には白バイをはじめ、消防庁の赤バイ、陸上自衛隊の先遣隊バイク、そして首都高速株式会社の黄バイと、文字通りはたらくバイクが10台集結。なかなか見ることがない珍しいバイクに、公園に遊びに来ていた子供たちも大はしゃぎでした。
主催:警視庁(交通総務課、赤羽警察署)
協力:東京消防庁、首都高速株式会社、陸上自衛隊、一般社団法人日本二輪車普及協会
公募による40台の一般ライダーとともに、白バイ、赤バイ、自衛隊バイク、首都高バイクがパレード走行
交通事故防止イベントというとなんとなく堅苦しいイメージがあります。しかし『はたらくBIKE PROJECT』は、その名のとおりさまざまな現場で活躍するバイクを一堂に会して、それぞれの役割から交通事故防止、安全運転を啓発する初の試みで、とても親しみやすい内容のイベントとなっていました。
イベントには公募による一般ライダーが40台のバイクで参加。赤羽警察署から白バイの先導で、消防庁の赤バイ、陸上自衛隊バイク、首都高バイクとともにパレード走行して会場入り。沿道から注目されていました。
1日キャンペーン隊長に任命されたタレントの平嶋夏海さんも白バイを取り回し
主催者を代表して赤羽警察署の河田署長があいさつ。続いて白バイ隊員の制服に身を包んだ1日キャンペーン隊長の平嶋夏海さんが自身の経験も交えて事故防止を呼びかけました。その後、平嶋夏海さんは警視庁女性白バイ隊クイーンスターズのレクチャーで300㎏超のCB1300SF白バイの取り回しのコツおよび正しい乗車姿勢を披露しました。
イベントに参加したはたらくバイクの紹介では、会場に詰めかけた人の多くが興味津々といった面持ちで見入っていました。最初に登場したのはマットモスグリーンにカラーリングされた陸上自衛隊のカワサキKLX250。災害時などに本隊に先駆けて現場を偵察する役割を担っています。足場の悪い場所へも進入できるようにとオフロードタイプのバイクが選択されているそうです。
次は東京消防庁のクイックアタッカーと呼ばれる真っ赤なセロー250。通称赤バイと呼ばれるもので、東京の山間部に配属されたバイクは登山者の救命救助を担い、都内市街地では渋滞時にも高い機動性を生かして首都高なのでの車両火災や交通事故の際に初期対応に当たる役割を担っています。管内には現在、10ケ所の消防署に合計20台が配備されているそうです。
最後は黄色に青のデザインが施された首都高速株式会社の黄バイ。首都高速中央環状線の全長8.2㎞の山手トンネル内での事故や災害にいち早く対応するために、18年前のトンネル開通時から配備されたバイクです。当初はホンダCB400SFが採用されていましたが、生産終了を受けて現在はBMW・F900XRポリス仕様に順次置き換えが進んでいるとのことで、現在配備されている3台に加えて、年内に2台、さらに来年には4台が追加されるそうです。
このように普段あまり目にすることがないはたらくバイクには、ライダーはもちろんのこと、公園に遊びに来ていた家族連れも興味を抱いていました。


そして最後は、大勢の見物人に見守られて白バイ5台に災害対策用白バイ、自衛隊バイク2台、赤バイ2台、黄バイ1台の計11台が完熟走行を披露しました。さらに災害対策用のセロー250白バイによる障害物を乗り越えるデモンストレーションも行われ、大きな拍手が送られました。

こうして初の『はたらくBIKE PROJECT』イベントは盛況のうちに終了しましたが、その後も大勢の家族連れがバイクの周りに集まり、小さな子供たちが嬉しそうに跨っていたのが印象的でした。












