ビキニカウル、ガソリンタンク、リアフェンダー、サイドカウル、フロントフェンダー、そして前後ホイールは、ブラックを基調にした妖艶なデザインにペイント。
1972年に誕生したカワサキZ2を、現代のカフェレーサー風にアレンジ。足周りも徹底強化済み。
半世紀前の車両がベースとは思えない、ストリート、ワインディング、走行会などサーキット走行まで十分に対応できる1台にカスタマイズ。

 2022年で誕生50周年を迎えるカワサキZ1(Z900スーパー4)。同車をベースに、カフェレーサーをイメージして製作されたのが写真のZ1改。Z1用のリプレイスパーツを豊富にラインナップする、Z1を知り尽くしたRMCならではのカスタム手法が施されている。

 このZ1改のポイントは、「50年前のZ1を、忠実に再現したこと」ではなく、「50年前のZ1に、現代の走りを与えたこと」。ブラックを基調にした外観は、フロントにビキニカウルを装着しつつもZ1を踏襲。

キャブレターはレーシーなケイヒンCRスペシャルレーシング。ストリートでの使用を意識し、吸気口にはエアフィルターを装着。

 一方、エンジンは徹底したレストアを実施し、排気量を930ccにアップしてパワーアップ。また足周りは、各部に高性能パーツを組み込むことで、半世紀前の車両がベースとは思えない走りを獲得。ストリート、ワインディング、走行会などサーキット走行まで、十分に対応できる1台に仕上げている。

マフラーは軽量化にも貢献する集合タイプ。DRAFT LOUDEXステンレスエキゾ―ストをチョイス。

 完璧なまでにオーバーホールされたエンジンは、Z1キャスティングピストンキット(Φ67.0mm/1.0mmオーバー)を使い、ノーマルの903ccから930ccにボアアップ。クランクシャフトは芯出し&バランス取りを実施して、新車時のポテンシャル復活を図っている。

前後ホイールはノーマルのスポーク型からスポーティなキャスト型にカスタマイズ。
ケイヒンCRスペシャルレーシングキャブレター2個のヘッドカバーをゴールド化し、ロングタイプのエアファンネル(ゴールドカラー)を装着した例。
ケイヒンCRスペシャルレーシングにショートタイプ(ゴールドカラー/レッドカラー)のエアファンネルを組み合わせた例。

 マフラーはステンレス製ブラック仕上げの集合管、キャブレターはケイヒンCRスペシャルレーシングをチョイスして走りのポテンシャルをアップ。

 フロントフォークはカヤバ製正立型とし、リアショックはYSS製350mmを採用。ガソリンタンクやフロントフェンダーと同様、スペシャルペイントされた前後ホイールは、軽量・強靭・造形美を備えたアルミ鍛造のSWORD MATRIXを選択。

 フロントのディスクブレーキは、ノーマルのシングル式からダブル式に変更して制動力をアップ。なお、前後ディスクブレーキはAPレーシング製キャリパー等を導入したPMCのキットをコーディネイトし、足周りのポテンシャルを大幅に引き上げている。

カヤバ製正立フロントフォーク、キャストホイール、Wディスク化などで徹底強化されたフロントの足周り。制動力の大幅アップを実現。
前後ホイールはボディと同色にペイントしてドレスアップ。
リアサスペンション接続部(上部)には、運動性能を最大限に引き上げる「レイダウンキット」をボルトオン装着。サスペンションのマウント幅は、付属マウントカラーのセット位置を変更することにより、ノーマル幅&+5mmにオフセット選択可能。約+20mmの車高アップで、軽快なハンドリングと路面追従性を実現。
タンデム部をカチ上げたスタイルにアレンジされたシートは、PMCのZ1/Z2あんこ抜きコンプリート。
スペシャルペイントされたサイドカバー。
外装のペイントは「ラスティック」が担当。

装着パーツ一覧

エンジンフルオーバーホール
バルブ・バルブガイド・アイドラーなど消耗部品は新品を使用
クランク芯出し&バランス取り・ミッション分解洗浄
クラッチハウジングリビルト
930cc PMC キャスティングピストンキット 1.0mmオーバーサイズ
エキゾーストDRAFT LOUDEXステンレスエキゾ―ストマフラー
キャブレターKEIHIN CR31
DRAFT セレクテッド・スロットルキットTYPE-2 36φ 900mm
DRAFT クリアフロートチャンバー
点火系DYNA2000 イグニッションシステム
TAYLOR プラグコード
駆動系DRAFT 530ドライブコンバートキット
フレームブラスト処理後、硬質焼付けウレタン塗装
DRAFT Billetレイダウンキット
リアショックYSS SⅡ362 350mm
スペシャルパウダーコートスプリング
スイングアームPMC 丸鉄スイングアーム
ステップDRAFT BilletバックステップZ1/Z2専用
DRAFT Z1/Z2リアマスターキット
フロントフォークKYB 36KZ
フロントホイールSWORD MATRIX 2.75-18
スペシャルペイント仕様(Painted by ラスティック)
リアホイールSWORD MATRIX 4.50-18
スペシャルペイント仕様(Painted by ラスティック)
フロントブレーキDRAFT フロントブレーキキット φ320mm フローティングディスクローター&AP Racing CP2696
キャリパーブラックアルマイト仕様
Nissin ラジアルマスター
リアブレーキDRAFT リアブレーキキット φ250mm フローティングディスクローター&AP Racing CP2696
キャリパーブラックアルマイト仕様
Nissin リアマスター(ブラックアルマイト仕様)
ハンドルPMC ステンレスハンドルバー GP-Touring
DRAFT OWタイプ・ハンドルスイッチ右側
DRAFT OWタイプ・ハンドルスイッチ左側
外装スペシャルペイント仕様(Painted by ラスティック)
シートPMC シートコンプリート Z1/Z2 あんこ抜き
電装系DRAFT ハイブリッドメインハーネス
DRAFT MFバッテリー対応レギュレター
PMC Z2ウインカー
PMC Z2テールランプ
ナニが凄いの?カワサキZ1/2、そのキーワードは「カワサキ初の4スト」。|旧車探訪記2-1|Motor-Fan Bikes[モータファンバイクス]

量産初の並列4気筒車という称号はホンダCB750フォアに譲ったものの、カワサキが1967年から本格的な開発に着手し、1973年に発売を開始したZ1/2は、世界中で爆発的なヒットモデルになった。もっとも、当時のカワサキは2ストを得意とするメーカーで、4ストに関する実績はほとんどなかったのだが、同社が初めて開発した4スト並列4気筒車は、当時の大排気量車の基準を大幅に上回る、圧倒的な動力性能を備えていたのだ。REPORT●中村友彦(NAKAMURA Tomohiko)PHOTO●富樫秀明(TOGASHI Hideaki)取材協力●リアライズ ☎042-686-2504 http://mytec-realize.com/

https://car.motor-fan.jp/article/10014851
25万円でも初期ロットが即日完売って凄い! カワサキ Z1&Z2の再生産シリンダーヘッド最新情報|Motor-Fan Bikes[モータファンバイクス]

2020年1月6日、ついに受注受付がスタートした「カワサキ Z1&Z2」の再生産シリンダーヘッド。初期ロットとなる100個は、予想通り!? の即日完売。2ndロット以降は、随時公式HPにて受注開始されるので、「入手したい!」という人は、公式HPをマメにチェックすべし。公式HPでは、企画スタッフが一堂に介し、誰もが経験したことのない一大プロジェクトの裏側を語った、開発秘話のスペシャルトーク「舞台裏のヒーローたち」も公開中。ズバリ、必読です!REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)

https://car.motor-fan.jp/article/10013136
東京モーターサイクルショー会場で見つけたお宝、絶版バイク一挙! カワサキZ1/ホンダCB400FOUR/ホンダドリームCB750FOUR-K0/ホンダRC162|Motor-Fan Bikes[モータファンバイクス]

東京モーターサイクルショー2019には、超お宝ビンテージモデルとして知られる車両も登場。カワサキZ1、ホンダCB400FOUR、ホンダドリームCB750FOUR-K0、1961年の世界GPで活躍したホンダRC162をご紹介しよう。PHOTO/REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)

https://car.motor-fan.jp/article/10008866