販売協業の概要と狙い

全国の工場・物流倉庫における人手不足は社会問題化しつつある。人手不足の解消に不可欠な、無人化・省人化機器に対する市場ニーズは一層高まると同時に多様化し、一つのソリューションの提供だけでは顧客の物流課題を解決することが困難となっている。このような状況を踏まえ、より多様な搬送の自動化ニーズに応えるため、三菱ロジスネクストと愛知機械テクノシステムは、小型AGVのトップブランドであるCarryBeeシリーズの販売に関する協業が開始された。

三菱ロジスネクストは、国内約400拠点に及ぶ広範な販売ネットワークを有し、AGF(Automated Guided Forklift:無人フォークリフト)やAGVなどの製品を通じて、主に1トン以上の重量物のパレット荷役や搬送作業の無人化に貢献している。一方、愛知機械テクノシステムのCarryBeeシリーズは、搬送できる重量が1トン以下の低床タイプを中心に、屋外走行タイプなどをラインアップしているほか、さまざまなオプションにより、きめ細やかに自動化ニーズに応える。

この両社の協業により、三菱ロジスネクストが販売窓口となって、CarryBeeシリーズを提供していく。三菱ロジスネクストは自社にない商品レンジを補完することで顧客に幅広い物流ソリューションの提供が可能となり、顧客が抱える人手不足という社会課題の解決に貢献する。また、三菱ロジスネクストと愛知機械テクノシステムは、CarryBeeシリーズのみならず、その他の協業の可能性についても協議していく。

なお、三菱ロジスネクストのAGF「PLATTER Auto」と、愛知機械テクノシステムのCarryBeeは、三菱重工業が横浜製作所内で運営する、ものづくりの共創空間「Yokohama Hardtech Hub(YHH)」内の実証施設「LogiQ X Lab(ロジックス・ラボ)」において、物流自動化ソリューションのモデルケースとして採用されている。