名鑑 「ポルシェ 911(Gシリーズ)」 ビッグバンパーの時代 《ポルシェ図鑑》【写真・7枚目】 1963年に誕生したポルシェ 911シリーズは、74年に初のモデルチェンジを敢行。衝突安全基準をクリアするため採用した特徴的なバンパーにより、「ビッグバンパー」の愛称で知られるGシリーズへと進化する。 ポルシェ・ミュージアムに展示されている1977式の911 S 2.7。本国では1976年に911Sが消滅しており、1977年に日本市場でのみ911 Sの名称で販売されたが出力は他と同じ165hpであった。 1974年に撮影された911 S 2.7。ビッグバンパーに変わった最初のモデルだ。エンジンは当初、カレラ RS 2.7と同じニカシルシリンダーを使用していたが、程なくアルシルシリンダーに換えられている。 180hpを発生する3.0リッター空冷フラット6 SOHC 930型ユニットに統一されることとなった、1978年の911 SC。ギヤボックスは5速MTの915型が標準となった。 911SC/RSはラリー参戦を目的に911 SCをベースに開発されたホモロゲモデル。20台のみが生産されたが、ごく一部がロードバージョンとして一般顧客にも市販されている。 930型ユニットを搭載し排気量が3.0リッターまで拡大された911 カレラ 3.0 タルガ。 ラリーフィールドでも911 Gシリーズは活躍。写真はマルティーニカラーをまとってサファリラリーに参戦した911 SC。 クーペ、タルガに続いてボディラインナップに加わったカブリオレ。その伝統は現在の911シリーズにも連綿と繋がっている。 この画像の記事を読む