車高が高めでクロスオーバー的、アウトドアが似合うアクティブミニバン
快適な多人数乗車を重視したミニバン(世界的にはMPV マルチパーパスビークル)なんてのは日本メーカーの独壇場でしょと思ってきたが、最近はそうでもない。アジア圏でのアルファードやレクサスLM人気もあり、ビュイック・GL8、ヒョンデ・スターリアなど大型で質感溢れるミニバンが増えているのだ。もしかしたら世界中でミニバンブームがやってくるのかも!? そんな期待を感じつつ、今回は今年1月に国内導入がはじまったフランスのMPV、リフターロングを借りだしてきた。
リフターという2列5人乗りがベースだが、その全長を355ミリ、ホイールベースを190ミリ伸ばした3列7人乗り仕様。サイズ的にはMクラスミニバン位だが、やや地上高が高く、数値以上に大きく見える。外装はスマートで派手さはないが、オーバーフェンダー風のデザインがクロスオーバー感もあり、アクティブに遊べそうという印象だ。そんな思いもあり、向かったのはオートキャンプ場。車内は広く快適でラゲッジもフラット。1〜2人程度のキャンプギアなら2列目を残した状態でも余裕も余裕。後方視界を確保しつつ積載できる。エンジンは1.5Lと小排気量なのに、トルクは十分で走りもいい、コーナリングも欧州車らしく粘ってくれる感じは運転していても楽しい。そしてキャンプサイトに置いてみれば、想像通りアウトドアが似合うじゃないの。でもって車中泊も快適って。これかなりアリですよ。


SPECIFICATION
| 全長×全幅×全高(㎜) | 4760×1850×1900 |
| ホイールベース(㎜) | 2975 |
| 最低地上高(㎜) | 180 |
| 最小回転半径(m) | 5.8 |
| 車両重量(㎏) | 1700 |
| 乗車定員(人) | 7 |
| エンジン種類 | 直列4気筒ディーゼルターボ |
| 総排気量(㏄) | 1498 |
| 最高出力(kW[ps]/rpm) | 96[130]/3750 |
| 最大トルク(Nm/rpm) | 300/1750 |
| タンク容量(L) | 50 |
| 燃料消費率JC08モード(㎞/L) | 22.6 |
| 燃料消費率WLTCモード(㎞/L) | 18.1 |
| 車両価格 | 455万円 |
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使い勝手は国産ミニバンと遜色なし!
今回は撮影のみならず、車中泊キャンプに行くなど長期間のインプレができたわけだが、実際に乗ってみた感じ、群雄割拠の国産ミニバンと比べても不便さやストレスを感じるような場面はほぼなかった。シートの硬さや独特なシートアレンジなど独特の欧州車らしさがあるが、それは好みと考えると、車内も広く、後席も快適。普段使いにおいて不満はなさそうだ。装備類も国産ミニバンに備わっているものの多くは標準で備わっており、十分満足できる仕様だ。地上高が比較的高く、アウトドアも楽しみたいという人には、かなりアリな選択肢となるだろう。














3列目を外せばフロアはフラットに!
最低地上高180ミリと、クロスオーバー感もあるリフターロング。となると車中泊ができるかどうかも気になるトコロ。今回は千葉のオートキャンプ場「オーシャンズキャンプトラミ」にて車中泊を実践してみた。色々とアレンジを試してみたが、2、3列目シートのサイドサポートがしっかりしているのと、リクライニングが国産ミニバンのように大きく倒れないので、シート上での就寝は断念。2列目を格納し、3列目を取り外してみた。すると、2m超えのフラットスペースが出現。寝転がってみると前方に向かってやや傾斜があるのと、2列目シートの付け根部分に硬さを感じるが、キャンプマットを2枚重ねにすればクリア。朝までぐっすりと寝られました。シートの脱着はとても簡単だけど、外したシートはどうするのさという問題はある。ソロなら1席、2人なら2席ともに外した状態でキャンプに向かうのが正解ですね。










[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]


