いつもと違うST165セリカ

1990年のST165セリカGT-FOUR。いわゆる「マルボロカラー」なのが懐かしい。
TTE(TOYOTA TEAM EUROPE)というのも、なんとも懐かしくてGOOD。

まずはWRCの名ラリーカー、ST165セリカGT-FOURだ。
ご存知、流面形セリカ+3S-GT型エンジン+4WDでグループA時代のトヨタ・ラリーを牽引した名車。

モーターショーやオートサロンでも展示されることの多い、名車中の名車なのだが、今回のST165セリカGT-FOURはひと味違う。

トヨタが所蔵するクルマではなく、TOYOTA GAZOO Racing WRT(ワールド・ラリー・チーム)のヤリ=マティ・ラトバラ代表が所有するクルマなのだ。

オリジナルのST165(1990年)のドライバーは、カルロス・サインツ、ビヨルン・ワルデガルド、アルミン・シュヴァルツ選手だった。

ラトバラ代表は整備中のものを合わせると20台以上もクルマを持っているそう。
そのなかでトヨタ車は
ST165セリカが2台
ST185セリカが2台
ST205セリカが1台
カローラWRCが1台
GRヤリスが1台
AE86カローラが1台

で計8台を所有しているという。

今回、オートサロンに展示しているのは、そのうちの1台というわけだ。

ST165 CELICA GT-FOUR(Gr.A 1990年)
全長×全幅×全高:4365mm×1700mm×1350mm
車両重量:1310kg
エンジン:3S-GT型2.0ℓ直列4気筒ターボ
駆動方式:4WD
最低地上高:230mm
オーバーハング:F960mm/R880mm

予算300万で中古車を買う:グループA WRCの栄光を味わうトヨタST165セリカGT-FOURがほしい!(じつは『私をスキーに連れてって』の印象も強し)|オープンカー|Motor-Fan[モーターファン]

「300万円の予算で中古車を選んでください」。年末恒例の「欲しいクルマ企画」、motor-fan.jpの編集部リレーコラムでお届けします。元日の今日は、編集長スズキが選ぶ300万円中古車です。PHOTO◎Motor-Fan/Toyota

https://car.motor-fan.jp/article/10017802

ラリーだけじゃない!

GR010 HYBRID8号車

もちろん、トヨタのモータースポーツはラリーだけではない。

ブースにはWEC用マシン、スーパーフォーミュラ、GT、そしてスーパー耐久などのマシンが所狭しと並べられていた。

2022年のル・マン24時間レースのウイニングマシン、GR010 HYBRID8号車は、24時間の過酷な戦いの様子そのままのマシンで、オイルによる汚れなどがそのままなのがいい。

GR86 CNFコンセプト カーボンニュートラル燃料を使う。エンジンは水平対向ではなく、G14E型1.4ℓ直3エンジンをフロントに縦置きする。
GRカローラH2コンセプト 水素燃料で走るレーシングカーである。

スーパー耐久シリーズのST-Qクラスに参戦中のマシン、ORC ROOKIEのGRカローラH2コンセプトとGR86 CNFコンセプトも展示している。前者は水素エンジン、後者はカーボンニュートラル燃料で走るレーシングカーだ。

2022年WRCのマニュファクチャラータイトルのトロフィー。
こちらは2022年ル・マン24時間の優勝トロフィー。