Z33の素性を生かしつつモダンに一新!

スピリット玲の武闘派エアロで鍛え上げろ

島根県に本拠地を構えるエアロメーカーの”スピリット玲”は、当時走り屋だった谷口代表が割れてしまったエアロパーツを補修する過程で、RB1型オデッセイのヘッドライトをシルビアに埋め込んだ『オデビア』を作り出してしまったのがそもそもの起源。

それが大きな反響を呼び、「自分が生み出した作品を世の中に出したらどうなるのか」という想いからエアロパーツ造形の修行をスタート、そして今から14年前に創業した。

スピリット玲のデザインコンセプトは、処女作の180SX&S13シルビア用ボディキット“雅(ミヤビ)”シリーズから一貫しており、「純正が持つキャラクターを活かしつつ、今までにないラインを構築する」というもの。そして、今回紹介するZ33用の“華艶”にもそのコンセプトが色濃く反映されていることは言うまでもない。細部を見ていく。

フロントバンパー(8万3600円)は純正のライン構成を汲み取りつつ、ダクト部分にはZ34をより鋭角に仕上げた意匠を取り入れ、精悍なフェイスにイメージを一新させる造形となっている。

ノーズ部分の前後長は純正と同等。2連カナード(3万3000円)&フロントディフューザー(6万8200円)は、ボリュームのあるウイングの追加に合わせ、バランスを取るために設定されたパーツだ。

サイドステップ(7万4800円)はフェンダーから絞り込まれたラインがスムーズに接続され、ドア前部付近から後方に向かってキャラクターラインを追加。サイドディフューザー(7万4800円)は、横方向に大きく張り出したレーシングカー的なアプローチだ。

リヤバンパー(8万5800円)は純正のノッペリとしたデザインを引き締めるべく、上部を盛り上げながらナンバーポケットを下方に移動させた。リヤディフューザー(8万300円)は、“雅(ミヤビ)”シリーズらしい造形で、Z34純正バックフォグが装着できる設計となっている。

フェンダー(フロント:8万300円/リヤ:7万1500円)は、フロントが交換タイプで出幅は片側55mm、リヤは絶妙なクリアランスでドアの内側まで回り込む被せタイプで出幅は片側85mm。後方は下部に向かって絞り込まれた造形を採用しているため、ワイド感がより強調される。

迫力あるリヤビューの原動力となっているリヤウイング(FRP:9万7900円/13万8600円)も見逃せない。大胆な門型形状で、3D形状のメインエレメント部はFRPとカーボンの2種類が設定される。

なお、スピリット玲では「純正幅のZ33用エアロを!」という要望に応えるため、華艶のナローボディバージョンにあたる“Ver.N”(フルキット:30万2500円)も開発。最小限のパーツ構成で、Z33に新しい価値観を与えたいオーナーには要チェックと言えるだろう。

Z33の素性を活かしつつ練り上げられた極上のワイドシルエットは、今後あらゆるジャンルで広がりを見せそうな気配だ。

●取材協力:スピリット玲 鳥取県鳥取市六反田5-5 TEL:0857-54-5055

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スピリット玲
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