試乗 新型フォルクスワーゲン ゴルフと新型アウディ A3/S3、禁断の同門対決はどっちに軍配が上がるのか? 徹底試乗が導いた結論は・・・【写真・4枚目】 フォルクスワーゲン ゴルフ eTSI Rラインとアウディ S3 スポーツバックの走行シーン 8世代目となるフォルクスワーゲン ゴルフは48Vマイルドハイブリッドシステムを採用。車名も「eTSI」を名乗るようになった。グレードは1.0リッター直3モデルがアクティブとアクティブベーシックを、1.5リッター直4にはRラインとスタイルをラインナップする。 各10インチのメーターディスプレイとセンターメーターにより、ゴルフ史上もっともデジタライズドされたインテリア。シフトノブはバイワイヤ―化され、小振りなスティック形状に進化した。 1.5リッター直4ターボにマイルドハイブリッドを組み合わせ、最高出力150ps/最大トルク250Nmを発揮するゴルフ eTSI Rライン。エンジン負荷が小さいときには惰性走行を行う「eコースティング」も搭載した。 1.0リッター直3ターボにマイルドハイブリッドを備えるゴルフ eTSI アクティブ。最高出力110ps/最大トルク200Nmを発揮する。リヤスペンションは乗り心地が大幅に向上したトレーリングアーム式を採用する。 筆者は「ステアリングシャフトとフロアから伝わる細かなノイズ&バイブレーション(NV)を遮断しきれておらず、その乗り味が高級感に欠けた」としながらも、粘り強く元気な走りを見せるパワートレインには高い評価を与えている。 ゴルフとはブランド違いの兄弟車であり、A3 スポーツバック 30 TFSIはゴルフのeTSI アクティブと同じ1.0リッター直3ターボ+マイルドハイブリッドを搭載。ただしグループのブランド戦略的に高級感の演出はA3が一段上級となる。 12.3インチと10.1インチのデジタルディスプレーを装備するA3のコクピット。デザインはゴルフと比べてよりスポーティな印象を与える。 A3はスポーツバックに加えてコンベンショナルなセダンボディもラインナップ。ハッチバックオンリーのゴルフよりも選択肢が多いのは評価すべきポイントだろう。 アウディ S3には写真のスポーツバックとセダンの2種類のボディタイプを用意。 シリーズ屈指のスポーツマインドを味わえるS3はマイルドハイブリッドを備えず、伝統の2.0リッター直4ターボを採用。最高出力310ps/最大トルク400Nmのハイペックが、最新ホットハッチに相応しいパフォーマンスを披露する。 総じてゴルフがベーシックカーとして正常進化を果たしのに対し、A3/S3シリーズは高級感の演出にも磨きをかけた。ブランドイメージや用途に応じて選択すべきだろう。 この画像の記事を読む