名鑑 【ポルシェ図鑑】「ポルシェ Type754 T7(1959)」356と911を繋ぐ画期的なプロトタイプ。【写真・4枚目】 ポルシェ Type754 T7のフロントスタイル それまでの356に代わるモデルの開発にあたり、ポルシェは「T7プロジェクト」を遂行。後の911に繋がるプロトタイプは「Type754」と呼ばれ、ボディの製作はロイターが担当した。 ポルシェ・ミュージアムに所蔵される「Type754」のエンジンルームには、水平対向6気筒の「Type745」ではなくフラット4が搭載されている。 居住空間とラゲッジスペースを拡大するためホイールベースを延長し、ノッチバックスタイルを採用。フロントサスペンションにマクファーソンストラットを用いていたことも注目ポイント。 ポルシェ Type754 T7のインテリア。プロトタイプとはいえ細部まで作り込みがなされており、ポルシェらしい生真面目さが窺える。 2013年3月にシュトゥットガルトで開催されたレトロ・クラシックスの会場で初公開された「Type745」フラット6ユニット。2つの強制空冷ファン、横に大きく張り出したサイドドラフト・タイプのキャブレターなど、のちの911のフラット6とは大きく異なるディテールがよくわかる。当時作られた「Type745」ユニットはすべてスクラップにされたといわれていたが、これは幸運にも生き延びた唯一のエンジンだという。 この画像の記事を読む