軽快に振り回せるライトウエイトFRは峠に最適!

軽量ボディにFRレイアウトを組み合わせたライトウェイトスポーツは、ワインディングにおける理想の相棒。車重を武器に、キビキビとした走りを楽しめるのが最大の魅力だ。

「サーキットと同じく、コーナリング性能を高めるフットワーク作りが基本ですが、ストリート向けなら乗り心地も重要。だからスプリングレートはやや低めにして、ストローク量を確保する方向でセットアップしています。車高を落としすぎるとバンプタッチで挙動がピーキーになることもあるので、あえて少し高めで安定性重視にするといいですね。また、峠ではサーキットほどブレーキが高温にならないので、初期制動力の高いパッドが扱いやすいです」と語るのは、今回2台のマシンを提供してくれたRG-O代表・大住さん。

トルクフルなF22Cはオールマイティ!

S2000チューンに長年取り組んできたRG-Oの大住さんが、「ワインディング用ならこれで十分」と太鼓判を押すのが、このライトチューン仕様のAP2。

ECUの書き換えによって、レブリミットを8000rpmから8800rpmに引き上げ、F22Cの伸びやかな特性をより強調。クーリング面では、ワインディング用途であればローテンプサーモの装着のみで十分対応可能。ただし、オイル消費が多いエンジンの特性を踏まえ、粘度の高い10W-40オイルの使用を推奨する。

足まわりは、ストリートや峠での乗り心地やギャップ通過時の安定感を優先した、マイルドなセッティングのオリジナル車高調を装着。キャンバー角も控えめで、フロント2.5度、リヤ3.5度に設定されている。

タイヤは、ロングライフと必要十分なグリップを両立するダンロップ・ディレッツァZIIIをセレクト。コントロール性を高めるため、サイズはフロント225、リヤ255に設定。ホイールはRAYS製ボルクレーシングZE40(F:8J/R:9J)だ。

ワインディングではブレーキの温度が上がりにくいことから、安心感のある初期制動力を重視したパッドを使用。前後で銘柄を揃えることで、足まわりと同様に扱いやすいバランスに仕上げている。

GR86の素性の良さを活かしワインディング向けにセッティング

S2000からGR86へと乗り替えたオーナーの酒井さんは、「サイズ感もちょうど良く、視界も広くて峠がより楽しくなった」と語る。

サーキット走行も視野に入れたチューニングで、FA24エンジンにはRG-OオリジナルのエキマニとECUチューンを追加。中〜高回転域のパワーが増し、スポーツ走行でも物足りなさはない。

サスペンションはRG-O製のオリジナル車高調(F:12kg/mm、R:14kg/mm)を装着。オーナーの走り方に合わせて、キャスター調整によりフロントの回頭性を高めているのがポイントだ。

タイヤはドライ&ウェットでの高いグリップ力を持つディレッツァβ11(F/R:235/40-18)を装着。これはRG-Oデモカーから譲り受けたものだ。ホイールはエンケイのNT03RRタイプSS(F/R:9J+48)でセット。

シートは、サーキット走行も考慮してブリッド製ジータ4のバケットシートに交換。結果的に、ストリートでもドライビングポジションが安定し、安心感が増したという。

GR86の高いボディ剛性や現代車ならではの各種ポテンシャルを引き出すことで、人馬一体の感覚はさらに高まる。RG-Oのノウハウを活かしたチューニングによって、ワインディングでの走りがより刺激的になることは間違いない。

●取材協力:RG-O(レーシングガレージ大住) 京都市北区大宮西山の前町7-2 TEL:075-491-6719

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