グリスロを活用した移動支援により、高齢者の健康やウェルビーイング向上が確認された事例などを紹介

自治体・公共Week」は、自治体・公共向けの7つの専門展で構成された展示会で、「スマートシティ推進EXPO」はその専門展のひとつ。「住みやすい街づくり」「活性化」「業務効率化」などにまつわる最新の製品・サービスが集まり、全国から自治体や官庁、公共機関の関係者らが製品・サービスの比較検討や情報収集を行う場になっている。

グリスロは車速20km/h未満で公道を走る電動車を活用した小さな移動サービスおよび、その車両も含めた総称。ヤマハのブースでは、実際のグリスロ車両が見られるほか、同社製グリスロの概要や活用事例をパネル展示。「生活の足」の分野では、千葉大学などとの共同研究で、グリスロを活用した移動支援により、高齢者の健康やウェルビーイング向上が確認された事例を紹介。「観光」分野では、周遊性の向上に加え、移動自体がアクティビティ体験となり新たな地域の魅力発見に繋がった事例のほか、アプリと連携した「エンターテインメント×グリスロ」サービスによる「新たな体験価値」創造を目指した開発事例について紹介。

グリーンスローモビリティ「AR-07」ラッピング例

ヤマハのグリスロは、50年の歴史を誇るゴルフカーの技術を活用した低速小型EV。電磁誘導線を利用した自動運転走行の実績もある。低床で高齢者も乗り降りしやすく、窓がない開放的なキャビンは車内外の人々がコミュニケーションをしやすいデザイン。また、車幅などがコンパクトで、道幅が狭く公共交通を整備しにくかった地域でも人々の移動を助けることが期待されている。2014年以来、地域の生活の足や観光地の周遊性を向上させる手段として、全国100以上の地域で累計220回を上回る(実証実験含む)走行実績があり、また全国で70地域、120台以上の販売実績がある。