ステランティスの「Perfo e-CMP」アーキテクチャを採用

オペル モッカ GSE 新型 プロトタイプ スパイショット

オペルと言えば、2006年に撤退していた日本市場への再進出を2020年に発表、2021年には、公式サイトがオープンし、初期導入モデルの発表まで行ったものの、コロナ禍の影響もあり、発売に関するニュースは未だ公式アナウンスされていない状況なのだ。

オペル モッカ GSE 新型 プロトタイプ スパイショット

日本再進出の計画は頓挫したのだろうか。現段階では判断出来ない状況だが、競争力のある価格設定を全面に出すことや、日本市場でのニーズに対応できれば勝機も見えてくるはずだ。

今回捉えた「モッカGSE」は、是非日本市場でのラインアップにオススメしたい1台といえる。

Vauxhallのゼロエミッション・パフォーマンスカーの仲間入りを果たす「モッカGSE」は、「アバルト600e」とアルファロメオ 「ジュニアヴェローチェ」が同じプラットフォームとパワートレインを採用する。

捉えたプロトタイプは、上位モデルに現在搭載されているものと同じ「IntelliLux」LEDマトリックスヘッドライトが搭載されているが、フロントバンパーはエアアウトレットが大きく変更されるなど、若干の改良が加えられている。

関係者の話しでは、「スポーティな外観」を期待できるとのことで、これには旧GSeモデルで見られた大径ホイールも含まれると予想される。今回のプロトタイプに装着されているホイールは、アバルト600eに装着されている20インチホイールとサイズが似ている。Mokka GSE Rallyと同様の「OMG」カモフラージュラップの下、GSEの主役はホワイトペイントになると予想されるが、リアは標準のモッカ-eと比べて変更点はないようだ。

同社によると、GSEの顧客は「ドライバーと一体化し、エキサイティングなドライビングプレジャーを提供するシャシーセットアップ」を得られる一方、「ブレーキング、コーナリング、そして高速道路での高速走行時に安定性を発揮するように設計」されているとのことだ。

量産型では、ステランティスの「e-CMP」アーキテクチャの改良版である「Perfo e-CMP」を採用、アルファロメオとアバルトは、282psの電動モーターでリミテッド・スリップ・デファレンシャルを介して前輪を駆動できるが、アバルトでは238psの低出力版を提供しており、こちらはモッカGSEに搭載するのに適しているかもしれない。この出力増加を抑えるため、アルコン社製の380mm径4ピストン・フロントブレーキが採用される見込みだ。それでもベースモデルの最高出力154psより大幅に優れたパフォーマンスを発揮する。

完全電動のモッカGSEは、早ければ2025年後半に登場が予想される。尚、GSEモデルの台数拡大に伴い、Vauxhallはサブブランドのロゴも刷新した。また、デザインだけでなくサイズも変更し、従来の「GSe」ロゴを廃止している。

因みに、「GSe」はGrand Sport Electricの略称で、カールトン、ノバ、アストラなどに搭載されていたVauxhallの旧「GSi」ロゴに代わるデザインとなっている。

こんな魅力あるモデルを低価格でラインアップに加えれば、日本市場での競争力は強化されるはずだ。