次世代ISはセダンとシューティングブレークの両方のボディスタイルで登場か

レクサス IS500 クライマックス・エディション

V8エンジン搭載の高性能セダンは、今日の市場で実に貴重な存在で、まもなくさらに入手困難になるだろう。レクサスIS 500の生産終了に際し、用意されるクライマックス・エディションには、いくつかの重要なアップグレードが施され、この最後のモデルをさらに記憶に残るものにしている。

レクサス IS500 クライマックス・エディション

クライマックス・エディションの最大の特徴は、強化されたブレーキシステムだ。直径380mm(15インチ)に拡大されたベンチレーテッドディスクには、6ポットのブレンボ製キャリパーと高摩擦ブレーキパッドが組み合わされている。これらは標準のIS 500のブレーキからさらに進化し、サーキット走行に特化したRC Fクーペに匹敵する性能となっている。

赤いブレンボ製キャリパーは、マットブラック仕上げの19インチBBS製鍛造アルミホイールとセットになっており、一目瞭然だ。米国仕様のIS 500 アルティメット・エディションをご覧になった方には、このホイールに見覚えがあるはずだ。日本仕様のFスポーツ・モード・ブラック・シリーズにも、グロスブラック仕上げのホイールが装着されていた。さらに、このモデルの魅力をさらに引き立てる新色のニュートリノグレーがエクステリアカラーに加わっている。

インテリアは、ウルトラスエードのシートにディンプル加工を施したレザーをシフトノブとステアリングホイールに採用。キャビンはブラックとフレアレッドのカラーリング、専用パターンのアナログ時計、センターコンソールのクライマックスエディションプレート、そして8インチ液晶メーターには専用のウェルカムグラフィックが配されている。

この特別仕様車では、自然吸気5.0L V8エンジンに変更はなく、標準モデルのIS 500と同様に、最高出力479PS/352kW、最大トルク535Nmを発揮、8速オートマチックトランスミッションとの組み合わせで、後輪を駆動する。

IS 500 クライマックスエディションの価格は950万円。8月頃から500台限定で販売される予定だ。

ISセダンの初代モデルは1999年に登場し、現行型は2013年に発売、2017年にフェイスリフトを実施、そして2020年に再び刷新した。しかし、約26年にわたる販売を経て、ついに販売終了を迎えることになる。

レクサスはIS500後継モデルに関して、何も発表していないが、次世代ISは完全電気自動車になるという情報が入っている。また、デュアルモーターシステムを搭載し、セダンとシューティングブレークの両方のボディスタイルで登場する可能性があると予想される。もちろん、それが実現するかどうかは市場の状況次第であり、ハイブリッド車が依然として市場を席巻している状況では、現段階でレクサスの方向性は流動的と見られる。

IS500後継モデルの登場は、2027年以降と予想されている。