愛車を気軽にキャンピングカーに変身できる!?

トヨタ・ランドクルーザーやスズキ・ジムニーといったSUVが並ぶ会場で、“走り”のオーラを漂わせるスバル・レヴォーグを発見。「東京アウトドアショーで、レヴォーグは珍しいな…」と思って近づいてみると、CUSCO(クスコ)のブースではないか。クスコと言えば、ラリーやドリフトなどの競技からストリートまで幅広くカスタマイズアイテムを展開する著名なチューニングパーツメーカー。そのクスコがアウトドアシーンに進出するとは意外な展開だ。早速ブースで話を聞いてみた。

クスコ ブースに展示されていたスバル・レヴォーグ。

「そうなんですよ、今回、東京アウトドアショーには初出展です」と語るのは、クスコの小山啓紀さん。「KLAXON OUTDOOR(クラクソンアウトドア)のキャンピングボックスの発売を検討していて、アウトドア志向のお客様の反響を確かめるために出展しました」

KLAXON OUTDOOR(クラクソンアウトドア)のキャンピングボックスを搭載したレヴォーグ。

このアイテムの特徴は、普段は収納ボックスとしてラゲッジスペースに置いておき、キャンプ場で展開すればベッドや料理台として活用できること。汎用品で横幅が590mmのものと840mmのものが用意されており、その組み合わせによってさまざまな車種に搭載することが可能となっている。

ちなみに展示車のレヴォーグは590mm+840mmの組み合わせで、東京オートサロン2025に出展したLBXでは590mm+590mmを組み合わせたという。クスコでは他にもクロストレックやフォレスター、RAV4、ハリアー、ランドクルーザー300、テスラ・モデルYといった車種での適合を実際に検証済み。搭載にあたって車両側に加工の必要はなく、ポンと積むだけでOKという手軽さもうれしい。

向かって左側が横幅590mm、右側が同840mm。

ベッド状態のボックスは、奥行きが1800mm。その上にマットを敷けば、手軽に車中泊が行える(コンパクトなクルマでは車内にベッドが収まらない場合もある)。クッションの色も自由に選択ができるので、愛車の内装色に合わせてチョイスするといいだろう。

モータースポーツの現場では、メカニックやスタッフが休息を取る場所に苦労する場合もあるが、そうしたケースでも活用できるのではないか…というのが、このボックスの発売検討の理由のひとつでもあるようだ。

クッションのカラーは選択が可能。

「ボックスはIGT規格に対応しているので、さまざまな天板やパーツを組み合わせることもできます」と小山さん。IGTとはスノーピークが展開する「アイアイングリルテーブル」の略称で、1ユニットのサイズが縦36cm、横25cmといった具合に決められている。その規格に合わせたアイテムが多数発売されており、自分好みでカスタマイズすることが可能。そうした自由度の高さもこのボックスの魅力だ。

IGT規格の天板やパーツの組み合わせに対応。

ボックスは18mmの複合板とステンレス素材を組み合わせてつくられており、耐久性も良好。キャンピングカーを購入するのはちょっと敷居が高いけど、キャンプ場でアウトドアを気軽に満喫したい、という方にはピッタリなアイテムと言えるだろう。果たして発売に至るのか、今後のアナウンスを期待したい。

KLAXON OUTDOOR(クラクソンアウトドア)
こちらはブースに展示されていたアップグレードターボチャージャー。純正ターボとの交換で20〜30%のパワーアップを実現するという。アウトドアショーの雰囲気に合わせて、網焼きグリルの上で展示されていた(笑)。