Ferrari Daytona SP3 Tailor Made

専用の2トーンカラーをチョイス

フェラーリは、2025年8月にカリフォルニア州で開催されるモントレー・カーウィークにおいて、RMサザビーズが主催するチャリティオークションに、「フェラーリ デイトナ SP3 テイラーメイド」を出品する。このSP3は、フェラーリのレーシングヘリテージをアピールするため、ディテールまで徹底的にこだわり抜かれて製作された唯一無二の貴重な車両となるという。

デイトナ SP3は、モンツァ SP1、SP2に続く限定の「Icona」シリーズとして、2021年のフェラーリ・フィナーリ・モンディアーリにおいて発表。「ラ フェラーリ アペルタ」のシャシーをベースに、1960年代に活躍したスポーツプロトタイプへのオマージュが込められた専用エクステリアが採用された。599台が限定販売され、全てがソールドアウトしている。

今回、チャリティーオークションに出品される「デイトナ SP3 テイラーメイド」は、フェラーリのオーダーメイド＆カスタマイズプログラムを介して製作。カーボンファイバーとジャッロ・モデナを組み合わせた2トーン仕様がチョイスされ、フロントスプリッター、サイドシル、リヤディフューザーがグロスブラックにペイントされた。また、「Ferrari」ロゴがボディ全体に描かれるのは今回が初となる。

インテリアには、リサイクルタイヤから製造されたサスティナブルな生地を採用。各部に専用の「跳ね馬」モチーフも採り入れられた。ダッシュボードとステアリングホイールには、F1由来のカーボンファイバー製コンポーネントが導入されており、フェラーリが紡いできたモータースポーツの伝統がアピールしているという。

「599+1」という特別なシリアルナンバー

この特別な「デイトナ SP3 テイラーメイド」は、既に完売したデイトナ SP3の追加生産分として、「599＋1」という特別なシリアルナンバーが与えられる。車両にはそのその希少なステータスを証明する専用プレートも装着された。

RMサザビーズが主催するオークションにおける売却益は、すべてフェラーリがグローバルに展開する、教育プログラムに活用される予定。全額がIRS（米国国税庁）により非営利団体として認定された「フェラーリ財団」へと付され、多様な教育プロジェクトへと充てられる。

フェラーリ財団が行った近年の取り組みとしては、フェラーリと国際NGO団体「セーブ・ザ・チルドレン（Save the Children）」が共同で、2025年初めにエイトン山火事で被害を受けたカリフォルニア州アルタデナのアベソン・チャーター・スクール再建支援に多額の寄付を行った。

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