ブラバスチューンのメルセデスAMG G63「XL800」は800ps &1000Nmで1億円オーバー!? 車高だけじゃなく価格も「G63 4×4²」より高い！

その名の通り、ポータル・アクスルを備えた改良型サスペンション、カーボンファイバー製ボディキット、再設計された内装、そして788馬力を発揮するV型8気筒ツインターボエンジンなど、数々の最新改良が施されている。基本的には、「通常のG63が地味すぎると思う人向けのGクラス」と言えそうだ。

ブラバスXL800は、地上高を信じられないほど高いレベルに引き上げる。これは470mm（18.5インチ）で、工場仕様のメルセデスAMG「G63 4×4²」の351mm（13.8 インチ）よりも 119mm（4.7インチ）も高い数値なのだ。

これはすべて、ポータル・アクスル、カスタムフロント・アクスル、およびブラバスの 「RideControl」コイルオーバーの特別版を備えた、新しいサスペンションセットアップの恩恵によるものだ。

このオフロードモンスターには「Brabus Widestar」ボディキットが装備されており、魅力がさらに増している。通気口が一体となった幅広のフェンダーエクステンションは、カーボンファイバー製で、パワードームフードやスポーティなバンパーとマッチしている。また、ルーフに取り付けられたLEDとリヤウィングも装備されている。

その他の注目すべき追加点としては、ブルバー、サイドマウント排気管、格納式サイドステップ、車体周りの無数のブラバスエンブレムなどがある。

足まわりには、ピレリ・スコーピオンオールテレインタイヤを履いた新しい22インチ「ブラバスモノブロックZ/HD」鍛造アルミホイールが装着されている。

さらに、Gクラスのほとんどのバージョンとは異なり、XL 800にはテールゲートにフルサイズのスペアホイールが取り付けられていないのも特徴となっている。

キャビン内には、手縫いのキルティング加工を施したスレートグレーのレザー張り、カーボンファイバーのアクセントをふんだんに使用し、ダイナミカのヘッドライナーを特徴とする、同社独自の「マスターピース」仕上げを展開している。

サンシェードにもカーボン処理が施されているほか、後部座席の乗客向けにルーフに取り付けられたゲージと追加のディスプレイがある。

注目の心臓部は、AMG製4.0L V型8気筒DOHCツインターボエンジンのアップグレード版が搭載されており、最高出力800ps/588kW、最大トルク1000 Nmを発揮する。0〜100km/hを4.6秒で加速、最高速度こそ210km/h（130mph）に制限されているが、正直なところ、これほど車高の高い車ではそれ以上速く走りたいと思うことはないだろう。

ブラバスはXL800の価格を公表していないが、税抜き価格は約72万6000ドル（約1億300万円）になると思われる。驚きの価格だが、外装、内装、シャシー、パワートレインへの大規模なアップグレードを考慮すると、標準のAMG G63からのこの大幅な増加は驚くべきことではないかもしれない。