一瞬の隙をついてアクティブリヤスポイラーが起動している様子をキャッチ!

3月に海外で発表されたばかりのメルセデス・ベンツの新型「CLA」だが、非常に人気が高く、注文が殺到しているという。まだ具体的な数字は把握できていないが、顧客を優先するため、当面の間は注文を受け付けられないと報じられているほどだ。

一方、パフォーマンスAMG EQの開発は引き続きフル稼働しており、公道やサーキットでのテスト走行に加え、新たなプロトタイプを捉えた。
今回は、初めてアクティブリヤスポイラーが起動している様子を捉えることができた。このデバイスは、状況によってはダウンフォースを増大させたり、空気抵抗を低減して航続距離を延ばすと考えられる。我々カメラマンの姿に気づくと、すぐにスポイラーを格納するためのボタンを押したというが、一瞬の撮影に成功したようだ。
また、ボンネットが少し開いた状態で走行しているが、これは何か巧妙な新しい空力デバイスではない。このプロトタイプは、ニュルブルクリンクにあるAMGのテストセンターで、密閉式輸送車から荷降ろしされ、ベンツの工場へと運ばれている最中だからだという。
ほとんどのメルセデス・ベンツモデルには、軽量版と重量版の2種類のAMGバージョンが用意されている。例えば、先代CLAは、最高出力302PSの2.0L直列4気筒エンジンを搭載した「CLA 35」と、同じエンジンを最高出力382PSと、420PSにチューンアップした「CLA 45」及び「45 S」として提供されていた。今回のモデルは、以前のプロトタイプで見られた大型のドリルドディスクと、はるかに大型なキャリパーではなく、ソリッドブレーキディスクが採用されていることから、CLA 35と同じく、これは「軽量」モデルと予想される。
AMG CLA EQ EVは2基の電気モーターから約550PSを発揮すると伝えられているが、それがより強力なモーター(CLA 45と同等)になるのか、それともより低スペックのモデルになるのかは不明だ。また、最高出力650PSバージョンは、このセグメントでは少々高すぎるため、前者になる可能性が高いだろう。
CLA EQの標準モデルはどちらも、WLTP推定航続距離492マイル(約740km)を実現する85kWhバッテリーパックを搭載している。このバッテリーパックを搭載すれば、このテストでは400マイル(約640km)以上の航続距離を確保できるはずで、優れた数値と言えるだろう。
また、このプロトタイプには、新しいサイドシル、フロントバンパー、リヤバンパーといったエクステリアのデザイン変更に加え、スプリッターやディフューザーといったエアロダイナミクスの強化が施されている。
AMGインテリアには、スポーツシートや専用ステアリングホイールなどが採用される見込みだ。そして、AMGサスペンションチューニングによるドライビングダイナミクスの向上と、さらなるドライビングプレジャーの向上、グリップ力の高いタイヤと大型ブレーキも期待できる。
AMG CLAの正式デビュー時期はまだ不明だが、おそらく今年中だろう。
















