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今日は何の日?■レクサスLC500にコンバーチブルモデル設定
2020(令和2)年7月15日、レクサスはフラッグシップクーペ「LC500」に、オープンモデル「レクサスLC500コンバーチブル」を追加設定した。LC500の流麗なフォルムを受け継ぎながら、約15秒で開閉可能な電動ソフトトップを装備して、オープン/クローズでも優雅なドライブが楽しめる究極のオープンモデルである。

レクサスのフラッグシップクーペ、レクサスLC500
レクサスLC500&LC500hは、2017(平成29)年3月にレクサスブランドのラグジュアリークーペとして誕生。前後フェンダーが張り出したワイドな全幅に低い車高を組み合わせ、洗練されたダイナミックかつ流麗なスタイリングで高級クーペらしさをアピールした。

インテリアについては、ドライバーとクルマの一体感を体現できるドライビングポジションで、ペダル配置やステアリング傾角、シートのホールド性、また次世代マルチメディアによる操作性などでドライバーの高揚感を高めた。

ボディについては剛性と衝突性能を高めつつ、軽量化のためにアルミやCFRPなどを多用したマルチマテリアル化を実施。また足回りについては、新開発のフロントがハイマウントマルチリンク、リアにマルチリンクを採用することによって、高級クーペらしい乗り心地が実現された。

LC500のパワートレインは、最高出力477ps/最大トルク55.1kgmを発揮する5.0L V8 DOHCエンジンと新開発の10速ATの組み合わせ。一方のLC500hは、最高出力299ps/最大トルク36.3kgmを発揮する3.5L V6 DOHCエンジンと、最高出力180ps/最大トルク30.6kgmのモーターを組み合わせた“THS IIマルチステージハイブリッドシステム”が採用された。
駆動方式はいずれもFRだが、フロントミッドシップレイアウトによって、パワフルな走りに加えて優れたハンドリング性能にも磨きがかかった。
オープン/クローズとも流麗なスタイリングのLC500コンバーチブル
2020年7月のこの日追加されたLC500コンバーチブルは、ベースのLC500らしさを保持しながら、コンバーチブルとしての個性を追求した。コンバーチブルのルーフは、クルマ全体の印象を軽快に見せるソフトトップを採用し、いかなる瞬間もスタイリッシュかつエレガントなシルエットが際立った。

電動ソフトトップの開閉時間約15秒というスムーズかつスピーディな動作を実現し、ルーフを動かす油圧ポンプユニットは二重構造で遮音。またファブリックの質感やフレーム構造を最適化して、ソフトトップの表面は流れるような優雅なラインが形成された。

コンバーチブルのボディは、クーペをベースにボディ接着剤の延長、スポット溶接の打点増加をはじめ補強を追加することで、高剛性かつ軽量な専用ボディとし、すぐれた操縦安定性とダイレクトな車両応答性を誇った。

パワートレインは、ベースのLC500と同じ5.0L V8 DOHCエンジンと新開発の10速ATの組み合わせ。V8エンジン特有のサウンドを楽しめるよう、吸気音をキャビン内に共鳴させるサウンドジェネレーターや、より迫力のある排気音を演出する外装バルブがクーペと同様に採用された。

また、オープンにおいても快適になるようにエアコン、シートヒーター、ネックヒーター、ステアリングヒーターを自動制御し、さらにエアコンの制御をルーフのオープン/クローズ状態に合わせて変更することで、それぞれにおいて快適なドライブが楽しめた。
車両価格は、1グレードのみで1500万円に設定。ベースのLC500の標準グレードは1300万円(2017年時点)なので200万円ほど高額だ。
特別仕様車ストラクチュラルブルーも登場


特別仕様車「LC500コンバーチブル・ストラクチュラルブルー」には、ストラクチュラルブルーの専用ボディカラーとライムストーンの専用内装カラーが採用された。

ストラクチュラルブルーは、海の青と同様に特定の波長の光を反射する構造発色の原理を持ち、唯一無二の鮮やかな青を実現したレクサス独自のカラー。白い海底に見立てた内装色ライムストーンと組み合わせることで、外板色の青を際立たせ、自然が生み出した“青の洞窟”のイメージを表現している。

その他にも、21インチランフラットタイヤ&鍛造アルミホイール(ポリッシュ仕上げ+ブラック塗装)やカラーヘッドアップディスプレイ、特別仕様車専用スカッフプレート(CFRP)などが装備され、価格は1650万円に設定された。
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LC500の販売終了の噂もあったが、2025年の販売は始まっているようだ。この種の高性能モデルは、今後の環境規制の強化とラインナップ戦略に大きく左右されるので、将来が不透明なのは避けられない。特に希少なLC500コンバーチブルは、いつ終焉して不思議でないと考えていた方が良いのではないだろうか。
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