軽量EVスポーツ転身にうってつけな、2003年スマート ロードスター

スマート ロードスター 2003

スマート「ロードスター」は、2003年から2006年まで、わずか3年間だけ販売された。
この軽量2シーターは、バランスの取れたミッドシップレイアウトで高い評価を得ていた。
中でも、伝説のF1カーデザイナー、ゴードン・マレーは、ロードスターを日常の愛車として愛用していたという逸話もあるほどだ。

スマート ロードスター 2003

Auto Express誌の独占インタビューによると、スマートUKのCEO、ジェイソン・オールバット氏に新型ロードスターについて尋ねたところ、彼は笑いながらも、「以前、家族でロードスターを所有していましたが、とても楽しかったですし、そのような車が登場する可能性はあると思います。」と語ったという。

これはとても楽しみな話だが、オールバット氏はすぐにロードスターを復活させる計画はないと付け加えた。
同ブランドは現在、これまでで最大のモデルとなる新型「#5 SUV」を開発中で、今年発売予定となっている。
さらにそのすぐ後には、「#6」と呼ばれる新型電動ファミリーハッチバックが数ヶ月以内に登場などの予定がつまっているため、確かに1〜2年以内の復活はないと見ていいかも知れない。

しかし、もし新しいスポーツカーを作るというアイデアが受け入れられ、ロードスターが復活した場合、軽量性とコンパクトなサイズが鍵となり、ほぼ確実に電気自動車になるはずだ。

他メーカーでもスポーツカーのEV化が進められており、2026年には新型アルピーヌA110が登場予定で、1.5トン未満のボディに革新的なインホイールモーターを搭載する予定だ。
さらに、次世代のポルシェ「718ボクスター」と「ケイマン」もガソリンエンジンを廃止し、ロータス「エミラ」とマツダ「ロードスター」も同様となっている。

スマートの現行モデルはそれぞれ個性的な外観をしているため、次世代ロードスターがどのような外観になるかは断言できない。
だが、デザインチームは、オリジナルの比較的長いホイールベース、四隅に押し出されたホイール、キャブ後方のスタイル、そして長いボンネットを踏襲すると思われる。
また、コントラストの効いたサイドブレードやロールオーバーフープといった特徴も継承される可能性があるだろう。

果たして、スマート「ロードスター」はEVとして復活するのだろうか、その期待は早くとも2028年以降となりそうだ。