
トヨタ RAV4の人気は現在も世界中で高まっており、最近のデータによると、2024年にテスラ モデルYを抜いて世界ベストセラー車となっている。ちなみにモデルYは2023年の世界ベストセラー車だった。

RAV4とモデルYの争いは非常に僅差で、その差はわずか2000台強だったようだ。このデータは、JATO DynamicsのFelipe Muno氏によってインスタグラムで発表された。同社は長年にわたり、各国の統計局、ディーラー協会、カスタマーオフィスなどの情報源から、これらの販売台数を正確かつ熱心に集計している。昨年、米国でF-150の圧倒的な販売台数を覆す数字を発表したのも、この会社だ。
2024年の世界販売台数トップのRAV4は、118万7千台を販売した。これは2023年の販売台数と比較して11%の増加。一方、テスラのモデルYは118万5千台で、前年比3%減となった。明らかに、昨年のテスラの需要減が販売台数に打撃を与え、トヨタの人気上昇がプラスに働いたと言えるだろう。
興味深いことに、昨年の世界販売台数ではトヨタが首位を独走した。JATO DynamicsのFelipe Muno氏により発表されたこのリストには、トヨタ・ブランドのモデルが4車種ランクインしている。3位のカローラ クロス(別名:フロントランダー)、カローラ セダン(別名:レビン セダン)、ミッドサイズトラックのハイラックス、そしてミッドサイズセダンのカムリだ。テスラ車もランクインしており、56万台を納車したモデル3は9位にランクインしている。その他の売れ筋車種としては、4位のホンダ CR-V、7位のフォード F-150、そしてBYD Qinが挙げられる。しかし、トヨタが圧倒的な支持を得ていることは明確だ。
注目は、これらの数字は、モデルYとRAV4の両方において、改良前のモデルの販売台数を示していることだ。RAV4は今年、世代交代を受け、2026年モデルとして遅かれ早かれ販売店に並ぶ予定だ。先代でこれほど売れているということは、新型を擁する2025年はさらなる飛躍を見せ、テスラYを引き離す可能性もありそうだ。
一方、テスラはモデルYの販売促進を図るため、大幅なアップデートを実施した。ジュニパーという愛称の新型は既にオーナーの手元に届いている。しかし、テスラは今年、ヨーロッパを含む複数の市場で販売が着実に減少するなど、深刻な販売不振に陥っている。
テスラが現在の苦境から立ち直り、販売台数ナンバーワンの座を奪い返すのか、それとも新型RAV4が2025年もその座を守れるのか大いに注目だ。





