ベントレーは、新たなコンセプトで次世代のデザイン言語を持つラグジュアリービジョンコンセプト「EXP15」を発表した。 

ベントレー EXP 15 コンセプト

このコンセプトでは、同ブランド106年の歴史で、5度目の改良となる「ウィングドB」がコンセプトカーのボンネットに初採用している。

ベントレー EXP 15 コンセプト

ベントレーのデザインDNAは、常に伝統を重んじてきた。特に象徴的な「ウィングドB」エンブレムに関しては顕著だろう。しかし、長年の伝統にも変化の余地はある。だからこそ、ベントレーは歴史あるエンブレムを、さりげなくも意味深い形で再デザインしている。

刷新されたエンブレムは、新コンセプトカーのボンネットに初登場した。このコンセプトカーは、ブランドの新しいデザイン言語を体現する、全車電気自動車だ。

今回のエンブレムアップデートは、106年の歴史で最大のものになりそうだ。全体的な外観は一目でそれと分かるデザインだが、翼は以前のバージョンに見られた低い羽根がなく、よりシャープで角張ったシルエットになっている。

中央のクラシックな「B」は、必要に応じて単独で機能するように改良され、翼なしでも独立したグラフィックとして機能する。デザインは全体的に合理化されているが、ベントレーはフラットなロゴへのトレンドに抵抗しているようだ。代わりに、新しいバッジはメタリック調の表面にハイライトとシャドウを用いることで、視覚的な奥行きを保ち、立体感を維持している。

刷新された「ウィングルドB」は、ベントレーのデザインディレクター、ロビン・ペイジ氏の厳しい監視の下、社内で開発されたという。そして、最終デザインは、社内コンペでインテリアデザイナーのヤング・ナム氏によって提案され、その後、少人数の専任チームによってさらに練り上げられたということだ。

1919年に導入されたオリジナルのバッジは、F・ゴードン・クロスビー氏によってデザインされた。その後、1931年、1990年、2002年、そして今回、2025年にリニューアルされた。

ベントレーは、この新しいエンブレムを、より広範なデザインとブランドの進化に向けた第一歩と位置付けている。新たなスタイリングランゲージの方向性は、「EXP15」で採用された。量産予定はないが、将来のモデルに影響を与えると見られる。