くっつこうとして離れてまた接近

ホンダと日産は今年初めに合併を見送ることを決定したが、両社は依然として協力の可能性を示唆している。この動きは、輸入車に大きな影響を及ぼしているトランプ大統領の関税引き上げが後押ししているようなのだ。

日経新聞によると、ホンダはミシシッピ州カントンにある日産の稼働率の低い工場に興味を示しているという。同工場では、現在フロンティアが生産されており、ホンダはここが自社トラック生産に最適な場所だと考えていると報じられている。
詳細は不明だが、同紙によると、日産はこの工場でホンダブランドのピックアップトラックを生産する可能性があるとのことだ。両社がホンダ版フロンティアについて話していると考えるのが自然だが、フロンティアは中型トラックであり、日経新聞はフルサイズトラックについて言及している。
一方、日産は2024年にフルサイズのタイタンを廃止した。タイタンの廃止は、数十年にわたる販売不振を受けてのことだ。これを受けて、ホンダ版タイタン登場の可能性もありそうだ。
今後の展開は時が経てば分かるが、以前の報道では、ホンダが大型車で日産と提携することに興味を示していると示唆されていた。これには日産のフルサイズSUV、アルマーダの派生モデルも含まれていたと考えられており、シボレー「タホ」、GMC「ユーコン」、フォード「エクスペディション」、ジープ「ワゴニア」、トヨタ「セコイア」に対抗する車種となるはずだった。
今後の展開に関わらず、日産とホンダの幹部は4月から定期的に会合を開いてきたと報じられている。合併交渉は棚上げされているが、両社は「相互に利益のある分野で協力し、関係を再構築する」ことに関心を示していると伝えられている。
両社の合併はすぐにはないと思われるが、近い将来、OEMで日産ホンダのモデルが登場する可能性は高いかもしれない。








