氷上制動性能を14%、氷上旋回性能を13%向上するとともに、雪上制動性能も4%向上。ドライ・ウェット性能はそれぞれ3%向上

「アイスガード8」は、「アイスガード」シリーズにおいて一貫して追求してきた氷上性能を革新的に高める、冬用タイヤ新技術コンセプト「冬テック」を採用した第1弾商品。「冬テック」は「接触の密度※(氷とゴムの接触点)」と「接触の面積(路面とタイヤの接触の面積)」のふたつの視点において冬の路面との「接触」を最大化する技術だ。「冬テック」は、これまで採用してきた技術では難しかったレベルでの氷上性能の革新を実現し、冬の走行で最も危険な凍結路面での安心・安全なドライブをサポートする。
※「接触の密度」は単位面積当たりの氷とゴムの接触点
コンパウンドには新開発の「冬ピタ吸水ゴム」を採用。基盤となる素材を一新し、従来よりも小型化した天然由来素材「水膜バスター」を高密度に配合。氷が滑る原因となる水膜を吸水する力を向上し、氷上での「接触の密度(氷とゴムの接触点)」を従来品のコンパウンドに対し63%増加することで、氷上性能を飛躍的に高めた。また、シリカの増量と新素材「オレンジオイルS+」の配合により、低温時でも優れたドライ・ウェットグリップを発揮するとともに、約4年後まで氷上摩擦力の低下を抑制する。
トレッドデザインは、横浜ゴムのAI活用フレームワーク「HAICoLab(ハイコラボ)※1」のAI技術とシミュレーション技術を活用し開発。冬用タイヤの4つの機能※2を最適化したプロファイルを抽出し、氷上路面と雪上路面との「接触の面積」が追求された。これにより、氷に効く路面とタイヤの実接地面積を従来品比8%増加、ブロック剛性を7%高めた専用トレッドパターンを開発し、氷上性能が大幅に向上している。また、相反する接地面積と溝エッジ量の最大化を両立することで、雪上性能もより高次元に引き上げられている。
※1:Humans and AI collaborate for digital innovationをもとにした造語
※2:冬用タイヤの4つの機能:圧縮抵抗、雪柱せん断力、凝着摩擦、エッジ効果
「アイスガード8」は従来品に比べ、氷上制動性能を14%、氷上旋回性能を13%と大幅に向上するとともに、雪上制動性能も4%向上している。加えて、ドライ・ウェット性能をそれぞれ3%向上し静粛性能も向上。ころがり抵抗と耐摩耗性能は従来品同等レベルを維持しており、冬のさまざまな路面で高い性能を発揮する。
なお「アイスガード8」は電動車※にも対応しており、タイヤサイドには電動車対応商品であることを示す横浜ゴム独自のマーク「E+(イー・プラス)」が打刻されている。
※BEV(バッテリー電気自動車)、PHEV(プラグインハイブリッド自動車)、HEV(ハイブリッド自動車)、FCEV(燃料電池自動車)等
革新的な冬用タイヤ新技術コンセプト

「接触の密度」(ミクロレベル)ー氷とゴムの接触点を最大化ー
アイスガード8専用コンパウンド「冬ピタ吸水ゴム」を採用




「接触の面積」(マクロレベル)ー路面とタイヤの接触の面積を最大化ー





従来品「アイスガード7」との性能比較


「アイスガード8」サイズラインアナップ

