プジョーファミリーであることを強調するエクステリア

エクステリアはマイナーチェンジとは思えないほど、プジョーファミリーとイメージを統一しており、フロントマスクは特にドット模様の大きめなフロントグリルがスポーティな印象。



グリルのデザインがそのままバンパーにまで及ぶ大胆なデザインが近代的なプジョーデザインを感じさせる。細めのヘッドライトやそこから縦に伸びる細身のウインカー&デイライトもスタイリッシュだ。


今回の試乗では車体色がブラックだったこともあり、グリルまわりの特徴的なデザインは控えめな印象を受けるが、ここのデザインを魅せたい!というユーザーには淡色系のボディカラーの方が良いだろう。


ボディサイズは試乗インプレでもお伝えした通り、扱いやすいサイズながら小さすぎず大きすぎない日本にマッチしたサイズだと感じた。そのベストのボディサイズはエクステリアのデザインでも流れるようなサイドビューやSUVらしい堂々とした佇まいにも貢献している。

リヤビューはコンビランプのデザインなど一見するとシンプルに感じるデザインだが、実はシーケンシャルウインカーやテールランプ点灯時の美しさはさすがフランス車といった印象だ。



ちなみに給電口は左側でガソリン給油口が右側。給電口には差込口がLEDで点灯し、色で充電状態などが確認できるという細かな配慮も見逃せない。

ドライバビリティと快適性を両立したインテリア

インテリアでまず目を惹くのが小径のステアリングとステアリング上端からメーターパネルを視認するレイアウトの「i-Cockpit」。見た目こそ小さいものの、ステアリングの操作性は一般的なサイズのものと変わらず、視認性も全く違和感なく受け入れられる。





ただし、クルーズコントロールレバーがステアリングのスポークに完全に隠れる位置に設置されており、見た目のスタイリッシュさこそあるものの、操作性という面ではボタン配置などになれ、ブラインドタッチができるまでは少々時間を要する。






パドルシフトがコラムに設置され、ワインディングでの操作性が良好なだけに少々残念なポイントだ。それでも慣れてしまえば問題はなく、ステアリングスイッチでの操作性も良好で、i-Cockpit自体は非常によくできたレイアウトだと感じる。国産車で一時期流行したセンターメーターよりも受け入れやすい配置だ。
また、シフトレバーもコラム式やスイッチ式、あるいはプジョー車に多いトグル式などの特異なものではなく、レバー式となっている点も好印象だ。







インテリアには随所にアルカンターラを配置し、見た目だけではなく手触りまでも上質な印象を受ける。シートのクッションは柔らかめだがサポート性が良く長距離のドライブでも快適性が高い。

また、エア式のマッサージ機能は背もたれのクッション全体が動くものではなく、ピンポイントで軽いツボ押しをしてくれるような動作で心地よい。


以前乗ったVWティグアンのものとはまた異なった動きで強すぎず弱すぎないためリラックスしてドライブするには抜群の機構だ。国産車では高級車くらいにしか装備されていないアイテムだが、腰痛持ちの筆者はリラクゼーション機能の虜になってしまった(笑)
後席も十分すぎる広さで、前席のシート下につま先も入れやすく、大柄な体格の人でも全く不満のないスペースだ。また、後席にはUSBポート(タイプA)が2口用意されるが、若干位置が低めなのが気になった。




インフォテインメントシステムはApple CarPlay/Android Auto対応
センターコンソールに配置されるディスプレイは8インチのタッチスクリーン。Apple CarPlayとAndroid Autoに対応しており、センターコンソール奥のUSBポート(タイプA)にスマートフォンを接続することで、ディスプレイ上でスマホのアプリをタッチで操作できる。

ヨーロッパ車ではナビゲーションシステムは標準では用意されていないことが多く、スマホのナビアプリを使用することになる。有線ではあるものの、Apple CarPlayとAndroid Autoの両対応はありがたい。



※インフォテインメントシステムの項目はMotorFan.jpが執筆。
サンルーフ好きにはたまらない!

そして、筆者が一番気に入ったのがサンルーフの大きさ!グラスエリアの広さは広大で後席でもその採光の恩恵を受けられるだけでなく、前側のスライド開口面積の大きさも抜群!オープンエアを満喫できる爽快感は別格だ。



また、シェードが電動となっており、大きなグラスエリアでもシェードに手が届かなくてドライバーが閉められないといったこともない点は高評価だ。


使い勝手の良いラゲッジルーム
ラゲッジスペースは大人4人分の小型のキャリーバッグは余裕で搭載可能。サブトランクには充電用ケーブルが収納され、バックドアに三角表示板を格納するスペースまで用意され至れり尽くせり。



シートバックは6:4分割可倒式でラゲッジからリモート操作が可能。さらにセンターのアームレスト部分にスキー板などの長尺物の搭載に便利なトランクスルーが設けられている。





新型が発表されたが、すぐ手に入る旧モデルもアリ

プジョー3008はつい先日新型の発表があったばかり。いよいよ日本でもデリバリーが開始されるが、旧モデルとなった先代も内外装のデザインに古さを感じることはなく、今あえてこの先代モデルをチョイスするという賢い買い方もアリ!なのではないだろうか?

| メーカー | プジョー |
| 車名 | 3008 |
| グレード | GTプラグインハイブリッド4 |
| 全長 | 4450mm |
| 全幅 | 1840mm |
| 全高 | 1630mm |
| ホイールベース | 2675mm |
| 車重 | 1880kg |
| 最低地上高 | 175mm |
| 最小回転半径 | 5.6m |
| 乗車定員 | 5名 |
| トランク容量 | 520L〜1482L |
| エンジン | 水冷直列4気筒DOHCターボ |
| 排気量 | 1598cc |
| 最高出力 | 200ps/6000rpm |
| 最大トルク | 300Nm/3000rpm |
| 燃料/タンク容量 | ハイオク/52L |
| WLTC燃費 | 15.3km/L |
| モーター最高出力 | F:110ps R: 112ps |
| モーター最大トルク | F:320Nm R:166Nm |
| バッテリー/総電力 | リチウムイオン/13.2kWh |
| システム合計最大出力 | 300ps |
| システム合計最大トルク | 520Nm |
| EV走行可能距離 | 64km |
| サスペンション | F:マクファーソンストラット R:マルチリンク |
| ブレーキ | F:ベンチレーテッドディスク R:ディスク |
| タイヤサイズ | 225/55R18 |
| 駆動方式 | e-4WD |
| トランスミッション | 8速AT |
| 価格 | 710万5000円 |

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