扱いやすさを大前提に高機能化への進化も止まらない
パイオニアから2025年夏モデルとして最新楽ナビが登場。ラインナップも多彩で、9V型フローティングから7V型の全12機種を揃えている。
ネットワークスティック(仕様により同梱/別売あり)を接続することで、車内をWi-Fiスポットとすることができ(別途契約が必要)、まるで家にいるように通信量を気にせずスマホ、タブレットなどで動画やゲームが楽しめる。HDMIで接続すればミラーリングでHD画質の大画面で映像コンテンツを楽しむこともできる。
機能面ではインターフェースとして「Doメニュー」を採用。これは、やりたいことを直感的に操作できる画面だ。思いついた言葉を入力するだけで最新スポットも探すことができる「オンライン検索」。ドライブ中によく立ち寄る場所、ガソリンスタンド、駐車場、コンビニをワンタッチで探索可能な「ダイレクト周辺検索」。ガソリンスタンドには、最新のガソリン価格も表示される。そして、よく利用する機能アイコンを4つ配置できる「ショートカットキー」。また画面上にApple CarPlay、Android Autoのキーを配して、いつでも画面を切り替えることもできる。

ナビゲーションも利便性は高く、曲がる交差点までの信号の数をカウントダウンしながら案内する。またVICSによる現在の渋滞情報、VICS WIDEの統計情報に加えて、スマートループ渋滞情報により最適な経路を提案する。このスマートループ渋滞情報とはユーザーの走行状態をリアルタイムに収集した渋滞情報で、VICSに対応していない情報まで接続できる。より最適なルート誘導が可能になるものだ。

さらにHD画面に対応した描画の専用チューニングを実施、店舗アイコンなどもより鮮明となっている。加えて、到着時間に営業中かどうかも表示する。また、コンビニなど駐車場ありの場合には、アイコン下にPの文字が表示されるのも大変親切な設定だ。
当然ながら高性能のオーディオシステムに加えて、AVシステムの拡張性なども併せ持っている。楽ナビといえばカロッツェリアナビのベーシックモデルのはずなのだが、これだけの機能充実ぶりには驚かされる。
フローティングスタイルで操作しやすいディスプレイ

パナソニックカーナビのフラッグシップモデル、ストラーダCN-F1X10C1Dのハイエンド性を語る上で、不可欠なのがフローティングスタイルをはじめて実現したことだ。画面サイズも10V型という大画面を実現、有機ELディスプレイを採用。

さらに特徴的なのが動画再生の多様さだ。多くのネット動画の配信サービスが簡単に楽しめるほか、レコーダーリンクを利用すれば、ネットワークと接続されている自宅のレコーダーの録画映像を再生できる。それもレコーダーはパナソニック製品だけでなく、シャープ、東芝、そしてNAS(ネットワークを介して接続できるストレージ)ではアイ・オー・データ製、バッファロー製に対応(一部非対応製品あり)。さらに地デジチューナーも内蔵する。
ところでこの新型モデルでは、DVD/CDスロットが省略された。この点を気にする人もいるようだが、むしろDVD/CDを持ち込まなくて良くなった、ということが正解ではないだろうか。今やDVD/CDはコレクターズアイテムでもある。それらを高温の車内に放置するのはおすすめできない。CDはスマホやNASに保存することで、莫大な自宅のコンテンツを安心して再生できるのだと考えるべきだろう。それこそレコードもデジタル化して保存できるので、CD以上のハイレゾ音源を楽しむことだってできるのだ。

そしてサウンド再生は、今回の新モデルからデジタルアンプを中心としたストラーダ・サウンドエンジンを刷新。さらにオリジナルの音場制御&サラウンド再生機能の「音の匠」によって、極サラウンド、匠マスターサウンド、和(会話重視)を選択できる。これによって、車内はノーマルのスピーカーであっても驚くほどのリアルなサウンドで満たされる。
このように語りきれないほどの魅力的な装備に満ちているのが、ストラーダCN-F1X10C1Dだ。