Apple CarPlayやAndroid Autoとワイヤレスで繋がる……だけじゃない機種も続々

今登場してきているのが、ケーブルを必要としないでBluetoothでの接続が可能なワイヤレスアダプターだ。何が便利かというと、「スマホとケーブルを接続すること」の面倒さが解消されるということだ。とはいっても「そんなことない、スマホの充電もできるし接続は仕方ないのでは」と思う向きもあるかもしれない。

しかし、ちょっと日頃の行動を思い出してもらいたい。たとえばセルフのガソリンスタンド。給油をするのに、アプリ会員だったり、支払いをスマホで行う場合は、スマホを車外へ持ち出さなければいけない。また、コンビニなど買い物の支払いなど、ポイントも貯まることから普通にスマホアプリを利用する人も少なくないだろう。

そんな場合には、スマホをケーブルからいったん抜いて持ち出し、戻ったらまた接続するということになる。場合によっては、今まで使っていた画面への再設定をする機器もまだありそうだ。また、ケーブルの煩雑さや収まりの悪さも気になるところ。

それが、スマホをカバンの中に入れておいてもOKで、クルマを起動すれば自然とApple CarPlayやAndroid Autoと繋いでくれるとなれば、意外に嬉しいもの。
そうした機能に特化したものとして登場したのが、ボタン型の小さな本体をUSB端子に差し込むだけのマックスウイン「DA-AD01」と、オットキャスト「OTTOCAST MINI」だ。こちらはOTA機能を持ち、ソフトウエアをオンラインで最新にバージョンアップできる。どちらも機能がシンプルなので、サイズも小さく何より扱いやすい。

DA-AD001は非常にコンパクトなサイズ。USB-Cの変換アダプター、延長ケーブルも装備。
OTTOCAST MINIは、クルマの純正ユニットに対してApple CarPlayとAndroid Autoのワイヤレス接続を可能とし、音声操作やマイク、タッチスクリーン、ハンドルスイッチなどオリジナル操作はそのまま使用可能。価格は8999円(税込)。
本体はUSB Type-Aでの接続となるが、Type-C変換アダプター、90°Type-Aプラグアダプターを同梱。

さらなる高機能モデルも続々登場中

KEIYOの「AN-S134 MAX APP HDMI IN2」は、Apple CarPlayとAndroid Autoのワイヤレス接続に加えて、HDMI入力端子を持ち、動画などの接続も可能としている。USBデータ端子は持っていても、HDMI端子を持たないクルマも少なくないので、そんなクルマでも動画再生が可能となる。

そしてオットキャストの「NANO AI Box」は、Apple CarPlayとAndroid Autoのワイヤレス接続は、言ってみれば数ある機能の中のひとつだ。何よりもユニット表面がモニターとなっていて、起動すると表情豊かなフェイスグラフィックが現れる点が特徴。

オットドライブ2.0というプラットフォームがあり、カーナビゲーションやChat GPTにも対応し、対話形式でドライブをサポート。それらの機能のひとつとして、ワイヤレスでApple CarPlayとAndroid Autoも作動できる。
こうして、ワイヤレスアダプターはさらに便利に、そして機能を高めてきている。いずれの製品も非対応機種もあるので、購入前には確認が必要だ。

KEIYO MAX APP HDMI IN2 AN-S134(価格:1万5800円/税込)は、純正機器を対象(アフターマーケット品は未確認のため)に、Apple CarPlayとAndroid Autoのワイヤレス接続が可能。さらに、HDMI端子を備えゲーム、TVスティック、地デジチューナーと接続し動画が楽しめる。
KEIYO MAX APP HDMI IN2 AN-S134の起動画面では、Apple CarPlay/Android Autoか、HDMI入力かを選択する。
OTTOCAST NANO AI Boxの価格は6万999円(税込)。GPTにも対応した高機能モデル。起動すると本体に顔が現れ、音声による対話形式で操作が可能。
OTTOCAST NANO AI Boxは、画面の表情が色々変わるのでマスコットとしても楽しい。もちろんApple CarPlayやAndroid Autoにも無線接続ができる。