ガラリと変えず、小さな変化で着実進化

ドイツのプレミアムカーが刷新された。
激戦のDセグメントを席巻する3車種のうち、最初のモデル、新型アウディA5も既に発売されており、しばらくの間は同カテゴリーで唯一無二の輝きを放つだろう。
しかし、それを追うようにCクラスが刷新される。

BMW 「3シリーズ」の新世代も開発が開始され、登場まで約1年かかる予定だ。
そして今、予想以上に遅れていたメルセデスベンツCクラスが、ステーションワゴンと共に姿を現した。
現行型Cクラスは2021年にデビュー、既に最初の4年間を順調に過ごしており、これまではフロント部分がカモフラージュされたプロトタイプのみが目撃され、リア部分の一部(内側のドットLED)は、これまで公開されていなかった。
しかし、今回撮影された画像を見れば、誰もが予想していた通りの仕上がりであることが分かる。
Cクラスは間もなくリア部分にも改良が施され、テールランプにはメルセデスベンツのブランドロゴであるスリーポインテッドスターがあしらわれる予定だ。
カモフラージュから判断すると、フロントバンパーとグリルにも変更が加えられるようだ。
ヘッドライトの内側のグラフィックも変更され、メルセデスがリアライトユニットに計画しているデザインを踏襲すると見られる。
また、他のメルセデスモデルと同様に、Cクラスにはスリーポインテッドスター型のLEDデイタイムランニングライトが装備されるだろう。
インテリアには、より手触りの良い新素材の採用により、質感も向上させる予定だが、デザインには大きな変更はないようだ。
ただし、新しいステアリングホイールと、アップデートされたインフォテインメントシステムを搭載、後者は、最近CLAで発表された新しいメルセデス・ベンツ・オペレーティングシステム(MB.OS)と併せて第4世代MBUXシステムを搭載する可能性がありそうだ。
このシステムは、広範なAI統合と、車両とドライバーの関係に革命をもたらすと期待される、新しいMBUXバーチャルアシスタントを提供する。
メカニカル面にも大きな変更は加えず、9速オートマチックトランスミッションのギア比を調整することで、燃費と排出量を削減するためのシンプルな最適化のみを行う予定となっている。
米国仕様モデルは現在、2.0リットル直列4気筒ターボエンジンを搭載し、最高出力255ps/190kW、最大トルク400Nmを発揮する。また、ドイツでは、最高出力168ps/125kWのマイルドハイブリッドと、最高出力204ps/150kWの2タイプを含む、豊富なオプションが用意されているほか、複数のディーゼルオプションとプラグインハイブリッドも用意されている。
日本仕様では、マイルドハイブリッドシステム「BSG/ISG」や、プラグインハイブリッドなど全モデル電動化が継承、C200/350eは、最高出力204ps、最大トルク300Nmの高出力・高トルクを発生する1.5/2.0リットル直4ターボエンジンを搭載する。
メルセデスCクラスは、2026年春に発表され、同年夏半ばに発売される予定だ。








