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今日は何の日?■レクサス初のコンパクトクロスオーバーSUVのNX
2014(平成26)年7月29日、レクサスはレクサス初となるコンパクトクロスオーバーSUV「レクサスNX」を発売した。ターボエンジン搭載「NX200t」とハイブリッド搭載「NX300h」が設定され、より若い層やアクティブなライフスタイルを持つユーザーにアピールした。

レクサスNXの源流はハリアー(レクサスRX)

1997年12月にデビューした初代ハリアーは、流麗なスタイリングとセダンにも負けない広々した快適な室内空間によって、それまでのSUVにはなかった高級感を演出。装備についても、ワイドマルチディスプレイ、オプティトロメーター、キーレスエントリーなどを標準化し、高級車の定番である本革シートも設定された。

一方、最低地上高は185mmを確保してオフロード走行にも対応可能。パワートレインは、140psを発揮する2.2L直4 DOHCエンジンおよび220psの3.0L V6 DOHCエンジンの2機種と、電子制御4速ATの組み合わせ、駆動方式はFFとフルタイム4WDが用意された。
プレミアムSUVのハリアーは、翌年に米国で「レクサスRX」として発売され、日米で大ヒット。ハリアー(レクサスRX)は、世界中のSUVに大きな影響を与え、プレミアムSUVという新たなジャンルを確立したのだ。

2003年2月には、初めてのモデルチェンジで2代目ハリアーがデビューした。2代目が特にこだわったのは、ハンドリング性能に磨きをかけた快適な走りと先進の安全性能の追求であり、衝突安全ボディGOAや各種SRSエアバッグに加えて、ミリ波レーダーを使った世界初のプリクラッシュセーフティなどが設定された。
2代目も海外ではレクサスRXとして販売され、引き続き高い人気を獲得した。
レクサスRX日本投入

2005年にレクサスブランドが日本でも開業されたことから、2009年に日本に3代目となる「レクサスRX」が投入された。ハリアーも併売されたが、3代目からは完全にハリアーとは異なる独立モデルとなった。
RXのエクステリアは、ワイドトレッドを活かした力強いスタンスと、レクサスとしての品格を両立したデザインを採用。インテリアには、新感覚コクピットと開放感あふれるキャビンを備え、センターモニターには指先でナビ画面を操作できるリモートタッチを採用。メーターには、白色有機ELを採用したマルチインフォメーションディスプレイ、運転席前面のフロントウインドウに様々な情報を映し出すヘッドアップディスプレイなど、当時としては最新の装備が搭載された。
ラインアップには、3.5L V6 DOHCエンジンを搭載の「RX350」と、4.5L車並みのパワーと高い燃費性能を両立したハイブリッド「RX450h」を設定。2010年には、2.7Lエンジン搭載の「RX270」を追加したほか、2012年のマイナーチェンジでは、レクサスを象徴するスピンドルグリルが初採用された。

レクサスRXの弟分レクサスNX登場

そして、2014年7月のこの日、ハリアーをベースにしたレクサスRXよりひと回り小さな弟分としてレクサスNXが誕生した。とは言うものサイズ的にはハリアーとほぼ同じ、ミディアムサイズのSUVである。

RXは、“Premium Urban Sports Gear”というコンセプトのもと、スタイリングにはレクサスの象徴であるスピンドルグリルを採用し、シャープでエッジの効いたラインとクーペのような流麗なルーフラインが特徴。インテリアは、人間工学に基づいたドライバーオリエンテッドなコクピットと上質な素材を使用し、センターコンソールに配置されたリモートタッチインターフェースも当時のレクサスの特徴だった。


パワートレインは、NX200tには最高出力238ps/最大トルク35.7kgmを発揮する2.0L直4 DOHC直噴ターボを搭載。ターボエンジンはレクサス初であり、直噴ターボの威力によってスポーツカーにも負けない走りが実現された。

一方のNX300hは、152ps/21kgmの2.5L直4 DOHCエンジンに143ps/27.5kgmのモーターを組み合わせたハイブリッドによって、21.0km/L(JC08モード)とコンパクトカーに匹敵する低燃費が自慢である。

駆動方式はFFと4WDが用意されたが、ターボモデルはダイナミックトルクコントロールAWD、ハイブリッドは電気式AWDのE-Fourが採用された。

車両価格は、NX200tが428万円~518万円、NX300hは492万円~582万円に設定。都会的でシャープなスタイリングとダイナミックな走り、さらにレクサスならではの上質なインテリアと先進技術が高次元で融合したレクサスNXは、より若い世代やアクティブなライフスタイルを持つユーザーから高い評価を受けた。
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レクサスNXは、初代がレクサス初のターボエンジンを搭載、2代目では同じく初のPHEVをラインナップするなど、レクサスの電動化戦略で先導役を担っている。サイズ感がハリアーに近く、価格も比較的リーズナブルなことからレクサスの中では安定した人気をキープしている。
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