『Yamaha E-Ride Base』で展示予定のエンデューロ船外機E15DMHL

『TICAD Business Expo & Conference』は、日本貿易振興機構(JETRO)の主催。アフリカ各国の政財界リーダー層に向けて日本企業の技術やサービスを発信するとともに、アフリカのビジネス・投資環境に関する情報を日本企業に提供し、日本とアフリカの関係発展を促進する場だ。『Japan Fair』は、日本企業による最先端の製品・技術・サービスを紹介するエリアとなっている。

ヤマハ発動機のブースでは、「過去・現在・未来。アフリカの発展と共に歩むヤマハ発動機」をテーマに、半世紀以上にわたりアフリカの文化や人々の暮らしに寄り添い、社会貢献を図るヤマハの事業活動が伝えられる。主な展示物は、二輪車、また現地で導入を進めているFRP(繊維強化プラスチック)ボートが予定されている。それぞれに説明パネルや映像などを用いて、多様なフィールドにおけるヤマハ発動機の製品やサービスの有用性が紹介される。

また、『Yamaha E-Ride Base』では、幅広い層の方に、アフリカにおけるヤマハ発動機の社会課題解決の取り組みをわかりやすく伝え、アフリカの市場・文化について親しんでもらう企画が開催される。アフリカで活躍するヤマハ発動機製二輪車や船外機の実機が展示され、アフリカ市場の現状がパネルや動画で紹介されるほか、アフリカやアジア各国の民芸品に触れ、民族衣装を試着できる体験コーナーを設置。ヤマハ発動機がアフリカ各地に設置している小型浄水装置にちなみ、安全に飲める水の大切さを考えるワークショップなども実施される予定。

『Japan Fair』で展示予定のCRUX REV

ヤマハ発動機は、1960年代からアフリカ市場の開拓を進め、現在では、特約店とのパートナーシップによりアフリカ52の国と地域で事業を展開している。”市場密着型ソリューション”を主体としたビジネスを展開し、二輪車、船外機、ボート、小型浄水装置などの販売・サービスを行なうほか、2020年代からはモビリティサービス事業にも参入している。飛躍的な人口増加、中間層の台頭など市場として高いポテンシャルを秘めたアフリカ市場を注力すべき市場と認識し、今後も積極的な事業の拡大を目指す。

※ アフリカ開発会議(TICAD = Tokyo International Conference on African Development)は、アフリカの開発をテーマとする国際会議で、1993年以降、日本政府が主導し、国連、国連開発計画(UNDP)、アフリカ連合委員会(AUC)および世界銀行と共同で開催されている。