Ferrari Amalfi
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Ferrari Portofino M

自由にオープンエアを楽しめるポルトフィーノ M

フェラーリは「ローマ」からエクステリアやインテリアを刷新したニューモデル「アマルフィ」を発表した。フェラーリのV8ベルリネッタを象徴するロングノーズ&ショートデッキスタイルを踏襲しながら、最新フェラーリを象徴するハンマーヘッドグリルを導入するなど、フルモデルチェンジに近い変貌を遂げた。

今回、アマルフィと対峙させるのは、同じフロントにV8エンジンを搭載したモデルだが、開閉式ハードトップを備えたクーペカブリオレの「ポルトフィーノ」だ。中でも、2020年9月から導入された「ポルトフィーノ M」を取り上げてみよう。車名のポルトフィーノはイタリアの港湾リゾートに由来し、「M」は改良版を意味する「Modificata」から採られている。

エクステリアはデザイン要素を各部に配置し、エッジを効かせたポルトフィーノ Mに対して、アマルフィは要素を極力減らしたミニマルなフォルムが特徴となる。ホイールベースはどちらも2670mmだが、全長はアマルフィが134mm長い。

フェラーリ アマルフィ

ボディサイズ=全長4660mm×全幅1974mm×全高1301mm
ホイールベース=2670mm
車両重量=1470kg(dry)
タイヤサイズ=245/35R20(前)、285/35R20(後)

フェラーリ ポルトフィーノ M

ボディサイズ=全長4594mm×全幅1938mm×全高1318mm
ホイールベース=2670mm
車両重量=1545kg(dry)
タイヤサイズ=245/35ZR20(前)、285/35ZR20(後)

フェラーリ製最新V8を搭載するアマルフィ

アマルフィとポルトフィーノ Mのフロントミッドに搭載されるのは、同系列の3.9リッターV型8気筒ツインターボ。アマルフィはポルトフィーノ Mから2世代分の進化を果たしており、最大トルクは760Nmと変わらないが、最高出力は20PSも上まわる640PSを発揮する。エンジンの軽量化やドライバビリティの向上など、スペックに表れていない部分でも大幅なアップデートを果たしている。

ルーフ開閉機構を持たないアマルフィが乾燥重量でポルトフィーノ Mよりも70kg以上軽く、この軽さを活かし、0-100km/h加速で0.15秒上まわった。

フェラーリ アマルフィ

エンジン形式=V型8気筒DOHCツインターボ
排気量=3855cc
最高出力=640PS/7500rpm
最大トルク=760Nm/3000〜5750rpm
トランスミッション=8速DCT
駆動方式=RWD
最高速度=320km/h
0-100km/h加速=3.3秒

フェラーリ ポルトフィーノ M

エンジン形式=V型8気筒ツインターボ
排気量=3855cc
最高出力=620PS/5750〜7500rpm
最大トルク=760Nm/3000〜5750rpm
トランスミッション=8速F1ギヤボックス(DCT)
駆動方式=RWD
最高速度=320km/h
0-100km/h加速=3.45秒

いいとこ取りを楽しめる「クーペカブリオレ」

フェラーリの最新インテリア「デュアルコクピット・レイアウト」が導入されたアマルフィに対し、大型ディスプレイこそ備えているものの、物理スイッチやアナログメーターがレイアウトされたポルトフィーノ Mのインテリアは、若干の古さを感じさせる。ただ、レザーを贅沢に奢ったトリム類やシートのクオリティは、デビューから5年を経ても色褪せていない。

アマルフィは、ローマと同様、通常ボディのベルリネッタと、ソフトトップの「スパイダー」をラインナップ。ベルリネッタと変わらない快適性を備えつつ、スイッチひとつでオープントップを楽しめるリトラクタブル式ハードトップを搭載するポルトフィーノ Mは、それだけでも選ぶ理由になる。デビューから5年を経て、中古価格もこなれつつあり、認定中古車「フェラーリ・アプルーブド」を狙うというチョイスもあるだろう。

車両本体価格

フェラーリ アマルフィ 3418万円
フェラーリ ポルトフィーノ M 2823万円(新車当時)

フェラーリの新型フロントV8スポーツカー「アマルフィ」

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フェラーリ・ジャパンは、今月イタリアでワールドプレミアされたばかりの最新GTカー「アマルフィ」を早くも日本で初披露した。アマルフィは、フロントにV8エンジンを搭載する2+クーペ。2019年に登場し、人気を博した「ローマ」の後継モデルである。