農作業時の実用性を徹底追求 運転感覚や小回り性能は抜群

以前はスバルなども軽商用車を開発/製造していたが、今はスズキとダイハツ以外は主にOEMを扱う。
エクステリア

軽商用車は極端な薄利多売になるからだ。そして軽トラックのキャリイは、マツダ、日産、三菱にも供給される。スズキも含めると、乗用車メーカー8社の半数が販売する。
インストルメントパネル

軽トラックの標準車では、荷台は限界まで拡大され、車種による差はほとんどない。全長が3395㎜で荷台長は1940㎜だから、残りの1455㎜にフロントマスク、前面衝撃吸収ゾーン、居住空間が集約される。そしてキャリイは、ドアを開いたときに、前輪が収まるホイールハウスと開口部の前端に十分な間隔を確保した。開発者は「軽トラックは農作業に使われ、長靴を履いて乗り降りする機会も多い。このときに足が引っ掛かりにくくした」と言う。
居住性

スーパーキャリイもユニークだ。室内の上側を後方へ広げ、運転席のスライド量を180㎜にして40度のリクライニングも可能だ。その一方で荷台の下側は前側へ掘り込まれ、薄型の長い脚立などは積載できる。運転感覚では、あぜ道などを走るための小回り性能が注目される。最小回転半径は3.6mだから、ハンドルをいっぱいに回して徐行すると、ターンテーブルの上で車両が回転するような感覚を味わえる。
うれしい装備


月間販売台数 4344台(24年7月~12月平均値)
現行型発表 13年8月(一部仕様変更 24年4月)
WLTCモード燃費 18.7㎞/ℓ※「KX」「KC」系の5速MT車

荷台


車両重量も標準車なら800㎏以下だから、荷物を積まないときの運転感覚は軽快だ。開発者は、スーパーキャリイの特別仕様車「Xリミテッド」は外観がカッコ良く、荷物を積まずに街乗りを楽しむお客さまも多いという。


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