装備刷新で魅力度アップ 柔軟な乗り味で操舵は軽快

現在レクサス最小モデルはLBXだが、2.0ℓハイブリッドを搭載するUX「300h」も車両価格は大きく変わらず、これらが実質的なエントリーレクサスの二枚看板と言っていい。

エクステリア

テールランプ両端の形状が空力に寄与するエアロスタビライジングブレードライトを採用。機能美にあふれ、ホイールはグレード別に17インチか18インチのアルミホイールを標準装備する。

後席に家族を頻繁に乗せるなら、買うべきコンパクトレクサスはUXだろう。UXの後席も広いとは言えないが、小柄な女性や子どもなら大きな不満もない。また、UXには電気自動車の「300e」もあり、これもこれで、RZより手頃なレクサスのエントリー電気自動車だ。

インストルメントパネル

インパネ表面に和紙のような質感のシボを施し、温もりある空間を演出。コネクティッドナビ対応の12.3インチディスプレイオーディオが搭載され、一部グレードにはカラーヘッドアップディスプレイもオプション設定される。

そんなUXは発売してから7年目に入っており、正直なところ、新鮮味はもはや希薄だ。しかし、一昨年末に、インフォテインメントシステムの12.3インチタッチパネルへの刷新やシフトセレクターレバーの小型化に加えて、ボディの剛性アップやサスペンション締め付けトルク強化、ブレーキシステムの刷新など、多岐にわたる大幅改良を実施。その前年にはボディのスポット溶接の増し打ちなどの改良によって、使い勝手と走りは磨き上げられており、クルマとしての魅力は健在だ。

居住性

とはいえ、基本設計はちょい古めということもあり、その走りは意外に姿勢変化が大きい。しかし、そこは最新の知見による味付けで、良い意味でレクサスらしい柔らかい肌ざわりを残しつつ、ライントレース性は正確でステアリングの手応えもリアルだ。

うれしい装備

一部に標準装備されるパワーバックドアは、ハンズフリー機能も搭載。荷物で手が塞がっていても、足の出し入れ操作で開けることができる。
走行特性をエコ、ノーマル、スポーツから選択できるドライブモードセレクトを搭載。“F SPORT”はスポーツ+とカスタムも選択可能だ。
月間販売台数         406台 (24年9月~25年2月平均値) 
現行型発表    18年11月( 大幅改良 23年12月)
WLTCモード燃費  26.3㎞/ℓ※UX300h「F SPORT」を除くFF車

ラゲッジルーム

また、ハイブリッドシステムもドライバーの意図をより深く読み取る制御に改良されており、その加減速マナーは、運転していて思わず笑みが出るほどリニアだ。

※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.167「2025-2026年 国産&輸入SUVのすべて」の再構成です。

「2025-2026年 国産&輸入SUVのすべて」モーターファン別冊 統括シリーズVol.167|最強のクルマバイヤーズガイド【モーターファン別冊 ニューモデル速報】公式サイト

モーターファン別冊 統括シリーズ Vol.167「2025-2026年 国産&輸入SUVのすべて」/2025年4月18日発売。

http://motorfan-newmodel.com/integration/167/