背景

カーボンニュートラルの実現に向けては再生可能エネルギーの導入拡大と有効活用が不可欠な一方、発電量は火力発電などの安定電源とは異なり気象条件に左右されるため、電力系統の安定運用には、充放電を柔軟に行える蓄電池の普及が求められている。NTTアノードエナジーでは各種電力市場での最適取引や充放電制御など蓄電所の保守管理が一元的に行われており、蓄電所におけるキーパーツとなる明電舎のPCSは、主に以下の性能が評価された。

明電舎のPCSを納入した埼玉三芳蓄電所(埼玉県入間郡三芳町)

PCSの主な特徴

①外部指令に基づく充放電に対応

需給調整市場での調整力として使用する場合に、外部の制御システムからの充放電指令に基づいて電池の充放電を制御する。また、一次調整力の要件となるPCS出力端の変動に対して充放電をする自端制御にも対応予定。


②PCS・制御部・受電部・連系変圧器(6.6kV)をワンパッケージで構成

PCS定格容量は700kVA~2100kVA。6.6kV受変電部も一体となっており、蓄電所等の高圧配電線系統への接続が容易である。

今後、大型蓄電所のニーズに応えるためにPCS定格容量アップ、直流電圧範囲1500V仕様とした機種が投入される予定。

納入拠点

  • 埼玉県三芳町 (運転中)
  • 埼玉県鶴ヶ島市( 〃 )
  • 石川県津幡町 (構築中)
  • 滋賀県米原市 ( 〃 )