今回テクノ矢崎が新たにデザインしたソーラーカーポートは、太陽光パネル分離型になっているため、交換も容易に行える仕様となっており、長期にわたって発電電力を活用していくことが可能。矢崎グループの研究開発などを行うものづくりセンターでは、この発電電力によって、事業所全体の使用電力量の約21%が賄われる見込みとされているまた、今後は強度の低い屋根でも設置可能な薄膜型太陽光パネルも活用し、0.3MWの太陽光パネルの増設が行われ、ものづくりセンター全体で年間 1,980トンの CO₂排出量削減が見込まれている。

このほか、矢崎グループ内では各拠点で再エネ導入が推進されており、2024年3月には、テクノ矢崎が矢崎エナジーシステム浜松工場に太陽光発電設備を導入。さらに、2025年5月には 0.6MW の太陽光パネル増設が完了され、余剰電力を同天竜工場への託送も開始する予定。これらの取り組みを含め、年内にはグループ内で約10MW の太陽光発電設備による PPA が行われる予定。

今後も薄膜パネルを活用した耐荷重が低い屋根への太陽光パネル設置、事業所内の空き地を活用した野立て設置、さらには遊休地を活用したオフサイト PPA など発電量の拡大が進められ、CO₂削減が一層推進される。

※PPA:電気を使う家庭・企業・自治体などに事業者が太陽光設備(屋根のパネルなど)を無償で提供し、使った電気代を事業者に払うモデル。設備の管理・運用は事業者が行うため、初期投資や維持費は不要。敷地内に設備を設置するオンサイト PPA と敷地外に設置する(送電費用を上乗せ)オフサイト PPA がある。