新車レビュー 荷室容量はシエラの3倍以上!『スズキ・ジムニーノマド』はなぜ注目されるのか? その魅力と全貌を再チェック/後編【写真・10枚目】 インパネのデザインは機能的だ。メーターは大径で見やすく、中央に装着されたエアコンなどのスイッチも、左手を自然に伸ばした位置に装着されている。ATレバーは前後にスライドさせるタイプで、この操作性も良好だ。インパネ周辺のデザインは、悪路から街中までさまざまな場面で運転しやすく、ベテランだけでなく若年層の初心者ドライバーにとっても馴染みやすい。 ステアリングホイールのスポークには、クルーズコントロールなどのスイッチが集約されている。ステアリングホイールを保持しながら操作できるために安全性も高まる。 後席のパワーウインドウスイッチは、リヤ側のドアに加えて、ドライバーも操作しやすいようにサイドブレーキレバーの脇にも装着されている。これも機能的な配置だ。 エンジン排気量が1.5L前後のガソリンエンジン車は、無段変速ATのCVTを使うことが多い。しかし悪路の走破力が重視されるジムニーノマドは、信頼性と耐久性の優れた4速ATになる。 ジムニーノマドは、ジムニーシエラに比べて全長とホイールベースを340mm拡大した。前後席に座る乗員同士の間隔も50mm広げている。ジムニーノマドに身長170cmの大人4名が乗車した時、後席に座る乗員の膝先には、握りコブシ1つ半の余裕がある。後席は座り心地も柔軟性を強め、着座位置は20mm高くなったから着座姿勢も最適化された。後席の快適性は大幅に向上している。 エンジン排気量が1.5L前後のガソリンエンジン車は、無段変速ATのCVTを使うことが多い。しかし悪路の走破力が重視されるジムニーノマドは、信頼性と耐久性の優れた4速ATになる。 ジムニーノマドには5速MTも用意される。シフトストローク(シフトレバーを前後左右に動かす範囲)が適度で、手応えも良好だ。運転の楽しさを味わえる。 エンジンやトランスミッションは、3ドアボディのジムニーシエラと共通だ。直列4気筒1.5Lエンジンの最高出力は102馬力(6000回転)、最大トルクは13.3kg-m(4000回転)になる。性能の数値は高くないが、最大トルクを実用域の4000回転で発生させるから、舗装路から悪路まで扱いやすい。 ジムニーノマドは、荷室容量がシエラに比べると大幅に拡大して、なおかつジムニーシリーズの最上級車種でもある。そこで荷室にランプを装着した。夜間の荷物の積み降ろしもしやすい。また車内の後部に2つのスピーカーも加わり、オーディオの音質も向上させている。 この画像の記事を読む