Ferrari Challenge Japan
チャンピオン決定は翌日のレース2で

フェラーリ・チャレンジ・ジャパン2025の最終決戦となるラウンド5が、岡山国際サーキットで開催された。フェラーリ・チャレンジは通常1ラウンドにつき2日で1日1レース開催され、それぞれで勝者が生まれる。今回の場合は土曜にレース1、日曜にレース2が開催される。同一レース内で、ドライバーのスキルに併せてクラス分けされ、まずは上位クラスのトロフェオ・ピレリとエントリークラスのコッパ・シェルに分けられ、さらにそこからエキスパートとアマチュア(Am)に分けられて都合4クラスとなる。
マシンはワンメイクで今年からGT3カテゴリー級の速さを持つ「296 チャレンジ」が導入されたが、昨年までのワンメイクマシン「488 チャレンジ Evo」のクラス「488CH EVO」も併催されて1レース5クラスとなる。今回のレースは予選、決勝ともに2つのグループに分けられた。トロフェオ・ピレリ、トロフェオ・ピレリAmそしてコッパ・シェルの3クラス(P/PA/S)混走グループと、コッパ・シェルAmと488Ch Evoの2クラス(SA/488)混走グループとなる。
分厚い雲が広がり、外気温28度とこの時期としては快適な気温の中でレース1が行われた。まずは12時40分に30分+1周のレース1のP/PA/Sがスタート。4台が参加したトロフェオ・ピレリでポールポジションを獲得したのは、現在ランキング2位の植松忠雄。ポイントリーダーの武藤壮汰が2位からスタート。しかし、武藤壮汰はオープニングラップの1コーナーで接触しコースアウト。植松忠雄は予選4位スタートの今田信宏の猛追をかわしてトップでゴールするも接触のペナルティで後退し、今田信宏が今シーズン2勝目を挙げた。年間ポイントランキングは植松忠雄がトップ。僅差で武藤壮汰が続いており、翌日のレース2で決着することになった。
Shibataがコッパ・シェルを圧倒的速さで制覇



トロフェオ・ピレリAmで現在ランキングトップのMotohiko Isozakiは、ポールポジションを獲得するも1周目1コーナーで接触して序盤大きく後退してしまう。これでYamatatsuがトップに立ったが終盤他車と接触し、Tsutomu Shimoyamaが今季3勝目を挙げた。コッパ・シェルはNorikazu Shibataが上位クラスに匹敵するタイムを出してポールポジションを獲得。2位に最大10秒の差をつけて、圧倒的速さでポールトゥウィンを達成した。
レース1 P/PA/Sに続いて、14時40分に30分+1周のレース1 SA/488がスタートした。今回最多の10台が参加したコッパ・シェルAmは予選2番手からスタートしたYasuhito Fukuiが20周のレースを制して嬉しい初優勝。488Ch Evoでポールポジションを獲得したのはMichito Hirota。3戦連続ポールポジションだが、決勝ではスピンするも追い上げて逆転し、ついに初優勝を勝ち取った。
ラウンド5レース2は、今日8月10日に岡山国際サーキットで開催される。天気予報によると激しい雨が予想されるので、レース1以上の波乱の展開となるだろう。本当の最終レースとなるラウンド5レース2に注目である。
PHOTO/Ferrari Japan
フェラーリ・チャレンジ・ジャパン・ラウンド5レース1岡山国際サーキットを動画でチェック!
レース1 トロフェオ・ピレリ & コッパ・シェル
レース1 コッパ・シェルAm & 488
