Ferrari Challenge Japan
シミュレーターでウエットラインを研究した成果



ラウンド5にエントリーしたのは、296 チャレンジが23台、488 チャレンジ Evoが2台の合計25台。レース1同様にレース2も予選と決勝が2つのグループに分けられ、トロフェオ・ピレリ、トロフェオ・ピレリAmそしてコッパ・シェルの3クラス(P/PA/S)混走レースと、コッパ・シェルAmと488CH Evoの2クラス(SA/488)の混走レースとなる。
時折強い雨が降る、25℃とこの時期にしては非常に低い気温の中で、30分+1周後のチェッカーフラッグに向けて、レース2のP/PA/Sクラスレースが始まった。降雨のため4周にわたるセーフティカーランの後にレースがスタート。ラウンド2からの参戦ながらトロフェオ・ピレリでポイントランキング2位の武藤壮汰が、ポールポジションから抜群の蹴り出しを見せる。シミュレーター出身のドライバーらしく、事前にシミュレーターでウエットラインを研究した成果を見せて、その後もファステストラップも叩き出して完勝。予選2位でフロントロウに並んだレース巧者、今田信宏を寄せ付けず、シリーズチャンピオンを獲得した。
トロフェオ・ピレリAmではYamatatsuがクラスポールポジションからスタート。その後も順調にペースを維持し、見事に初勝利をポールトゥウィンで飾った。トロフェオ・ピレリAmのポイントリーダー、Motohiko Isozakiは3番手からスタートし、強い雨の中でも力強い走りを見せて4位でゴール。接戦を制してクラスチャンピオンを獲得した。
Motohiko Isozakiがクラスチャンピオン獲得


コッパ・シェルでクラスポールポジションを獲得したのはポイントランキング2位のMasaru Yoneda。レースではスタートから一度もトップを譲ることなくポールトゥウィンを達成、シリーズランキングで逆転のチャンスを伺う。しかしポイントランキングトップのPhil Kimは予選4位から2位まで挽回し、ファステストラップによるポイントを加算することでシリーズチャンピオンを死守してみせた。
SA/488のクラスレースでも雨は厳しく、コッパ・シェルAmでポイントランキングトップのAlex Foxが、雨の降る難しいコンディションで圧倒的速さを見せてポールポジションを獲得した。しかし決勝では予選4位から追い上げたTakeshi Shogakiが、終盤のセーフティカーランが終わった直後のファイナルラップで逆転して劇的な初優勝を遂げた。シリーズチャンピオンはAlex Foxが獲得している。
488CH Evoでは、すでにレース1でシリーズチャンピオンを確定しているYosuke Yamakiがポールポジションを獲得した。決勝ではレース1を制したMichito Hirotaが3周目にオーバーテイクに成功。ラウンド5で2連勝を達成した。
フェラーリ・チャレンジ・ジャパンの各クラスチャンピオンが決定し、2025年シーズンが終了した。世界各地で開催されるフェラーリ・チャレンジの1年の締めくくりとなるフィナーリ・モンディアーリは、今年は10月21〜26日にイタリアのムジェロ・サーキットで開催される。2026年シーズン開催スケジュールはすでに発表されており、来シーズンも今年以上のエントリー台数でさらなる盛り上がりが期待される。
PHOTO/Ferrari Japan
2026年シーズンカレンダー
プレシーズンテスト 3月6日 鈴鹿サーキット
第1戦 3月27~29日 鈴鹿サーキット(F1日本GP併催)
第2戦 4月24~26日 岡山国際サーキット
第3戦 5月22~24日 モビリティリゾートもてぎ
第4戦 6月26~28日 富士スピードウェイ
第5戦 7月24~26日 鈴鹿サーキット
フェラーリ・チャレンジ・ジャパン・ラウンド5レース2岡山国際サーキットを動画でチェック!
Race 2 Coppa Shell Am & 488
Race 2 Trofeo Pirelli & Coppa Shell
