Range Rover Sport SV
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BMW XM
「M」を主張するXMのフォルム




ジャガー・ランドローバー(JLR)は、プレミアムSUVのレンジローバースポーツに強力なパワーユニットを搭載し、専用の内外装を与えたパフォーマンス仕様「レンジローバースポーツ SV」を日本市場に導入した。
対するBMW M社(BMW GmbH)が独自開発したハイパフォーマンスSUV「BMW XM」は、2022年にデビューを飾った。Mモデルとしては、初となる強力なプラグインハイブリッドパワートレインを搭載する。
ボディサイズは、BMWが展開するSAVシリーズ「X」モデルの頂点に位置するXMが、全長で540mm、ホイールベースで105mmも大きい。逆に全高はXMが60mm低く、SUVモデルながらも、「M」を名乗るに相応しいスポーティなスタンスが与えられている。
レンジローバースポーツ SV
ボディサイズ=全長4970×全幅2025×全高1815mm
ホイールベース=3000mm
車両重量=2570kg
タイヤサイズ=285/40R23(前)、305/35R23(後)
BMW XM
ボディサイズ=全長5110×全幅2005×全高1755mm
ホイールベース=3105mm
車両重量=2710kg
タイヤサイズ=275/35R23(前)、315/30R23(後)
同じBMW製4.4リッターV8ツインターボを搭載




レンジローバースポーツ SVとXMのパワーユニットは、どちらもBMW製4.4リッターV型8気筒ツインターボがベースとなる。レンジローバースポーツ SVは48Vマイルドハイブリッドシステムが組み込まれ、最高出力は635PSを発揮。対するXMは、電気モーターが統合されたプラグインハイブリッドシステムを搭載し、最高システム出力653PSというスペックを誇る。0-100km/h加速はともに3.8秒、最高速は290km/hのレンジローバースポーツ SVに軍配が上がった。
レンジローバースポーツ SV
エンジン形式=V型8気筒DOHCツインターボ+マイルドハイブリッド
排気量=4394cc
最高出力=635PS/6000〜7000rpm
最大トルク=750Nm/1800〜5855rpm
モーター最高出力:14kW/800〜2000rpm
モーター最大トルク:200Nm/250rpm
トランスミッション=8速AT
駆動方式=AWD
最高速度=290km/h
0-100km/h加速=3.8秒
BMW XM
エンジン形式=V型8気筒ツインターボ+プラグインハイブリッド
排気量=4394cc
最高出力=489PS/6000rpm
最大トルク=650Nm/1600〜5000rpm
モーター出力=197PS
モーター最大トルク=280Nm/1000〜5000rpm
トランスミッション=8速AT
駆動方式=AWD
最高速度=250km/h(リミッター)
0-100km/h加速=3.8秒
344万円という価格差に納得できるか




大型の13.1インチ曲面型タッチスクリーンを中心に据えたレンジローバースポーツ SVのコクピットは、シンプルを極めた英国流ラグジュアリーを追求。SV専用装備として、エクステリアと同様に専用のカーボンファイバー製コンポーネントが導入される。
XMは12.3インチメーターパネルと14.9インチコントロールディスプレイを並列した「BMWカーブドディスプレイ」を採用。モダンなレンジローバースポーツ SVのインテリアと比べると、ヴィンテージ調レザーなど、より分かりやすいラグジュアリーが追求されている。
マイルドハイブリッドとプラグインハイブリッドという異なる電動システムをチョイスしながら、動力性能はほぼ変わらない。344万円という価格差はあるものの、レンジローバースポーツ SVには専用開発された「6Dダイナミクス」サスペンションや、高度なカーボンブレーキなどを搭載。高速移動だけでなく、サーキット走行など、一段階上のパフォーマンスを求めるカスタマーは、レンジローバースポーツ SVというチョイスになる。
車両本体価格
レンジローバースポーツ SV 2474万円
BMW XM 2130万円


