フルパッケージなら約793万円と、新車のVWゴルフRの米国価格よりも高価に

Vorsteiner(フォルシュタイナー)社は、ランボルギーニ・レブエルト・スーパーカー用のカーボン製ボディキット・アップグレードを発表した。
フォルシュタイナーは、アメリカ・カリフォルニア州に本拠を置く高級車向けのアフターマーケットブランド・チューナーで、ボディキット、エアロパーツ、ディフューザー、フロントリップ、リアスポイラーなど、ドライカーボンやプレグカーボンを使った高品質パーツが有名だ。
ランボルギーニ「レブエルト」用の新しいカーボンキットは、パワートレインに手を加えることなく、またリセールバリューを損なうことなく、アグレッシブなルックスを演出している。
レブエルトは、Mansory、DMC、1016 Industries、Zacoe、Keyvanyなど、様々なチューナーの注目を集めている。同ブランドは、新たなボディキットの余地があると考え、ランボルギーニのフラッグシップ・スーパーカー向けに独自のカーボンファイバーパーツを発表した。

外観上のアップグレードのハイライトは、カーボンファイバーをむき出しにした再設計されたボンネットだろう。より目立つスプリッターとベント付きフェンダーが組み合わさり、レブエルトはバットモービルを彷彿とさせる。プロファイルは延長されたサイドスカートと、リアには大型のディフューザーが装備されている。他のチューナーとは異なり、フォルシェタイナーはリアウイングを追加せず、標準装備のアクティブリアスポイラーでその役割を担っている。
同社によると、エアロパッケージは単なる装飾ではなく、「ダウンフォースの増加、軽量化、そして気流の改善」を目的として設計されているとのことだ。すべてのコンポーネントは、オートクレーブ技術で成形された2×2プリプレグカーボンファイバー製で、通常のカーボンファイバーと比較して剛性と強度が20~30%向上すると言われている。
ランボルギーニオーナーにとってもう一つ重要な仕様は、このボディキットが純正の取り付けポイントに直接取り付けられることだ。つまり、これらの改造は元に戻すことができ、取り付けてもこの貴重なスーパーカーに損傷を与えることはない。
また、レヴエルトの基盤をそのまま残し、プラグインハイブリッドV12エンジンには手を加えていないことも注目だろう。電動化されたこのシステムは、自然吸気6.5リットルV12エンジンと3基の電気モーターにより、工場出荷時から合計1,015ps/747kW を発揮する。
さて、価格についてだが、フォルシェタイナー社の公式ウェブサイトによると、最も高価なパーツはリアディフューザーで14,995ドル(約230万円)、ボンネットが11,995ドル(約180万円)だ。ベントフェンダーはさらに9,995ドル(約150万円)、サイドスカートは9,945ドル(約147万円)、スプリッターは6,995ドル(約100万円)となっている。
フルパッケージなら53,475ドル(約793万円)と高額になるが、これは、米国市場で47,100ドル(約698万円)から販売されている新車のVWゴルフRよりも高価だ。
しかし結局のところ、レヴエルトに9千万円(フルオプション)支払える世界のお金持ちは、5万ドルの余裕があるだろう。








