メルセデスAMGは現在、GT 4ドアの後継EVを開発中だが、その最新プロトタイプがカメラに捉えられた。さらに今回は、初めてその内部の撮影にも成功した。

これまでスクープ班は、改良が重ねられたメルセデスAMG GT 4ドアを何度も撮影してきたが、その内装は確認できなかった。しかし今回、この高性能EVの室内が初めて公開されたことで、状況は一変した。

多くのコンポーネントは黒い布で覆われているものの、レザーとマイクロファイバーで仕上げられたフラットボトムのステアリングホイールが確認できる。これはノーマルのAMG GTから流用されたものとみられ、パドルシフトも装備されているのがわかる。
詳細はまだ不明だが、プロトタイプにはAMG GT XXコンセプトに搭載されていたものを彷彿とさせる自立型の曲面ディスプレイが搭載されているようだ。類似点は見られるものの、丸みを帯びたエッジなど若干異なるデザインが採用されている。コンセプトカーでは10.25インチと14インチのディスプレイを装備していたが、今回のプロトタイプに装備されているものも、それに近いサイズとみられる。
ロードゴーイングモデルは、コンセプトカーの近未来風センターコンソールを廃し、より伝統的なデザインに変更されていることがわかるほか、カップホルダーや収納スペースの前に銀色のボタンが一列に並んでいるようだ。
最新のプロトタイプの外観では、星が散りばめられたようなデザインのヘッドライトがより鮮明に見える。ノーズには丸みを帯びたフロントバンパーとワイドな下部インテークが備えられている。また、急勾配のルーフラインへと続く、流線型のウィンドウも見てとれる。その他の注目点としては、フラッシュマウントされたドアハンドル、空力最適化ホイール、そしてコンセプトカーを彷彿とさせる円形テールライトなどが挙げられる。
市販モデルはコンセプトカーから大きく変わっているが、どちらも新しいAMG.EAプラットフォームを採用。このプラットフォームは、アルミニウム、スチール、ファイバー複合材を組み合わせ、軽量性と卓越した剛性を実現している。
注目のパワートレインは、ハイテクバッテリーと3基のアキシャルフラックスモーターを搭載し、合計出力は1300ps以上に達するものと見られている。
AMG GT EVのワールドプレミア時期は不明だが、当面はガソリンエンジンを搭載したGT 4ドアクーペと併売されるものと予想される。


















