廃れた石垣が静かに物語る遙かなる時間の流れかな
こちらは石垣をキーワードに廃墟の中に宿る美しさを自然の風景に溶け込むよう作庭された作品。最奥の石垣と手前側の石垣の間にはなだらかな坂道が設けられており、その頂上付近に根を張る樹木が空高く枝を伸ばしている。石垣も過去に生きた人間が一生懸命に創り上げたことを(たぶん)静かに物語っているのであります。




当イベント会場では各車両がビッシリ並べられていたので写真を撮るスペースが確保できず…ものすごい歪んじゃってますね〜。
大樹が朽ち果て樹木が再生する壮大なスケールで時間軸を描く
チームEASTは同イベント「花と緑のフェスティバル」を盛り上げたい!!と複数の造園師がユニットを組んでエントリー。その作品は大胆かつアグレッシブな仕上がりで、天寿を全うする複雑に枝葉が絡み合った大樹に対し、新たな生命の芽吹いていくというもの。と同時に「庭師の技術向上とPR」もガチで考慮してまーす。




チームEASTさんが軽トラ庭園のステージにチョイスしたのはハイゼット。でも、メーカーや車種なんて関係ないんですよねー。
日本の魅力を世界に!! 想い描くは立山連峰♪
富山、石川、北陸、強いては日本の四季の美しさを世界に知らしめるべく、軽トラの荷台に立山連峰の世界観を投影したのが盛田造園さん。今回の作品コンセプトを伺うと一言「立山レンポー」と返してくれて、いやはや地元愛に溢れてるとカンドーしました。



間接照明を駆使した木漏れ日が注ぐ中庭
家の中(おそらく日本家屋なので縁側かな!?)から中庭を眺めたイメージを視覚化したという木村翠光園さんは、木漏れ日の質感をアクリル板に光源を照射した間接照明にて再現。石畳や巨大な壺が配置してあるあたり、中庭テイストが色濃く感じられました。


フェスティバル会場に半日ほど張り付いて取材していて、こちらの作品がいちばん女性ウケが良いように見受けられましたよ。
▷軽トラ庭園コンテスト「花と緑のフェスティバル 」●開催場所:グランドプラザ(富山県富山市)
岩と石で見せるアートは生命の起源がイメージ
生命の起源を夢想しながら作ったという好緑園さんの荷台の箱庭。まるで生まれたての岩石のようなアグレッシブな岩を核とし、丸くかわいらしい石を対角線上に配した。また、様々なタイプの植物を取り入れ鬱蒼とした森のような印象も作っているのが凄い。



壁面を作ったのはキャビン裏のみ。壁面は、本来アオリの部分に板を渡し、作品としての完成度を高めている。
庭を超えた完成度を見せる素敵なガーデンキッチン
軽トラックの荷台に素敵なガーデンキッチンを作ってしまったのはTKKさん。荷台の広い範囲をウッドのテーブルとし、その周囲に植物を配した。しかも植物の中には食べられるものまで取り入れている。こんなガーデンキッチンがあったら、家族での食事も楽しそう。



キッチンまわりのウッドの枠から製作。壁面には戸棚を作るなど、使い勝手も考えられた作り。収納次第ではキャンプにも良いかも。
時短で作ったとは思えない見事な完成度の箱庭
早くて簡単に作れる庭を、というのが制作時のコンセプト。助手席側に大胆に岩を配し、運転席側との高低差で立体的に見せる。なお、植物はポイント的に使用し、あえて茂らせていない。この時短コンセプトは自宅の庭を造る際にも、ぜひ取り入れたいところ。


MLJのホイールを履き、足元をバッチリきめたオシャレなキャリイ。実は「ホイール付きのクルマを買いました」とGさん。
▷軽トラガーデン「みどりの感謝祭2025」 ●開催場所:高岡とちぎの森公園(富山県高岡市)
KCARスペシャル ドレスアップガイド Vol.42 軽トラカスタムガイドNo.2より
