スーパーチャージャーを備えたGM製V8エンジン、最高出力700ps以上を発揮
ECD Automotive Design(通称 ECD、旧名 ECD Auto Design)は、クラシックなディフェンダーに、スーパーチャージャー付きV8エンジンと6速マニュアルを搭載し、レストモッドに成功した。

ECDは、アメリカ・フロリダ州キシミーと英国拠点を持つ高級「レストモッド」専門企業だ。主にランドローバー・ディフェンダーやレンジローバー、ジャガー E‑タイプなどのクラシック車を、モダンな性能と快適性を兼ね備えた唯一無二の一台に再構築することで知られている。

オフロード性能は、最低地上高とアクスルアーティキュレーションで測る人もいれば、スーパーチャージャー付きV8エンジンから700ps前後までで測る人もいるだろう。もしあなたが後者のタイプの人なら、ECD Automotive Designが手がけたこのカスタムランドローバーは、まさに夢のトラックかもしれない。
新型ディフェンダー OCTAは、最高出力626psのV8ツインターボエンジンを搭載。これは、あらゆるオフロード車の基準から見ても驚異的な数値だ。しかし、このパワフルなエンジンでさえ、ECDによるこのユニークなビルドには及ばないと言える。生々しいパワーとクラシックなスタイリングを融合させ、ノスタルジックでありながら妥協を許さないスタイルを実現しているのだ。


「プロジェクト・ワイルダー」と呼ばれるこの特別なランドローバーは、ECDによる最も過激なオフロードビルドだ。現代の同等モデルと一線を画すのは、スーパーチャージャーを備えたGM製V8エンジンで、最高出力は700ps以上を発揮。このパワーは6速T56マニュアルトランスミッションを介してホイールに伝達され、Borla SportエキゾーストがOCTAよりもさらに野獣のようなサウンドを奏でるという。
この車両の開発にあたり、ECDはシャシーを徹底的に削ぎ落とし、特別な「ラプターライナー」でコーティングした。また、エアサスペンションと高性能ブレンボ製ブレーキを装備。これは、この大型車に欠かせない装備だ。エクステリア全体はイーストナーグリーンに再塗装され、ナラブロンズのアクセントと、それにマッチした20インチホイールにはBFグッドリッチタイヤが装着されている。

インテリアは、エクステリアやパワートレーンよりもさらに印象的だ。徹底的に手直しされ、贅沢なバッファロー・ディストレスト・クオイオレザーにハニカムステッチ、サペリ・ウォールナットウッドトリムが施されている。レカロシート、アルカンターラ・ヘッドライナー、そして新しいウッドリム・ステアリングホイールも装備されている。
テクノロジーも綿密にアップデートされている。ECDは、Apple CarPlay、Focalスピーカー、ふたつのサブウーファー、そしてパノラミックルーフを備えた新しいインフォテインメントシステムを搭載した。パワーウィンドウ、バックカメラ、ブラインドスポットモニタリングなどの便利な機能がパッケージに加わり、このビルドはパワフルであると同時に快適なものになっており、まさに夢のディフェンダーと言えそうだ。