カンタン装着ですぐに使えるライト派

慶洋エンジニアリングよりリリースされたポータブルディスプレイオーディオ『 AN-N002Cもまた明確なコンセプトがカタチになったもので、とにかく手軽な設置と簡単な配線、買ってすぐに使える便利さから生まれたものだ。GPSなどの位置情報はスマホから、速度センサーなどの取り付けもしない。極めて手軽なモデルだ。

機能的には、最近流行のスマホのApple CarPlayやAndroid Autoのワイヤレス接続ができることが大きなポイント。スマホを持ってクルマに乗り込み、クルマを起動させればそれだけでApple CarPlayやAndroid Autoも起動する。そして、スマホアプリとして地図利用や音楽を再生することができる。

また、音声アシスタントにも対応しているので、検索の操作や、運転中の通話も安全にハンズフリーで行なうことができる。そして、テレビのワンセグ受信機も搭載しているので、様々な形で映像を楽しむこともできる。音声はFMトランスミッターか AUXのラインアウトから車載オーディオにステレオで転送できる。そのため、ナビのルート案内もカーオーディオのスピーカーからアナウンスされるという便利さだ。

見慣れたCarPlayの地図と操作画面のコンビネーション。大きくワイドな画面なので確認も操作もしやすい。なんとワンセグ受信機能も標準装備する。

オーディオの発展型として進化

基本はオーディオユニット、それにスマホのマップ機能や音楽などをはじめとした利便性の高い機能を取り込んだ。というのが、カロッツェリアのディスプレイオーディオだ。そして2025夏モデルとして登場したのが『 DMH-SF600』だ。フローティングディスプレイを持つ9V型ワイド画面モデルで、ヘッドユニットに当たる部分は1DINサイズ部分に格納される。

これらのモデルは、独自のGPSアンテナを持ち、クルマから車速パルスやリバース信号を取り込む。そのため、簡易型ディスプレイオーディオとは段違いの自車位置精度を持つことができる。スマホの地図機能、音楽機能を存分に利用できるだけでなく、専用アプリでスマホからの操作も可能。さらにパイオニアのスマートフォンナビアプリ「COCCHi」(コッチ)を利用すれば、カロッツエリア・クオリティのカーナビそのものの地図案内もできる。

carrozzeria『DMH-SF600(実勢価格:10万円前後/税込)』は、オーディオとしての高い性能を持ちながら、独自にGPSアンテナを持ち、車速データを取り込むことで、スマホから一歩飛び出した地図機能を持っている。
スマホアプリを起動させると機能を操作するスイッチが隠れるが、右上の切り替えボタンに触れればすぐに登場。いつでも思った操作が少ないアクションで可能だ。