MT車とは異なる楽しさがここにある!
44Gが描く“新しい軽スポーツ像”
「S660=MT車」というイメージが強い中、オートマ限定免許でも楽しめるCVT車のチューニングに本気で取り組むのが、京都のS660専門ショップ“44G”だ。

CVTとMTではエンジンの使い方そのものが異なる。特に、普段多用する回転域が違うため、CVT専用のレスポンスやトルクの出し方を狙ったチューンが必要になる。そこに着目し、44Gが提案するのが“ステップアップチューン”という段階的メニューだ。
ステップ1:ECUチューン+プラグ交換(約11万円)

HKSフラッシュエディターで燃調・点火・ブースト圧・スロットル特性を中回転域で最適化。CVT車が最も使う領域を厚く仕上げる。ブーストは最大1.2キロまで上昇するため、プラグは9番に交換し信頼性も確保。
ステップ2:吸排気チューン(約10〜16万円)


太径エアクリーナーで吸気効率を改善。マフラーはシンプル構造の「ブラックパンサー」と、バルブ開閉で音量調整可能な「グリフォン」から選べる。
ステップ3:アルミハイフローパイプ(約10万円)

純正の35φサクションパイプから50φへと拡大。エアクリーナーとセットで組むことで、吸入抵抗を大きく低減し、全域でのレスポンスアップを図る。
ステップ4:EVC+インタークーラー(約26万円)

HKSブーストコントローラー「EVC」で立ち上がりを鋭くし、高回転のタレも抑制。専用インタークーラーは放熱塗装済みで吸気温度を低下させ、安定したパワーを実現。
ステップ5:CVT専用タービンキット(約30万円)

44Gオリジナル開発のタービンへ換装。低回転から鋭く立ち上がり、燃料ポンプやレギュレーター交換、ECU再セッティング込みで最大1.4キロに対応。パワーは約90psながら、街乗りからサーキットまで扱いやすい特性に仕上がる。

「CVTの乗りやすさや楽しさを伸ばすのがウチのスタイル。AT限定免許でもS660は本気で遊べますよ!」と語るのは、代表の吉田さんとメカニックの北出さん。
「オートマだからって、スポーツできないわけじゃない! 44GのCVTチューンは、そんなポジティブな想いから生まれた。MTにこだわらない新しいS660の楽しみ方として、今後さらに注目を集めそうだ。
⚫︎取材協力:ヨンヨンジー(44G) 京都府木津川市山城町平尾横手31 TEL:0774-86-6100
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ヨンヨンジー(44G)
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