アウディ「e-tron GT」が大幅アップデート！3129万円で25台限定の「RS e-tron GTパフォーマンス エクスクルーシブ エディション」も登場

一充電走行距離は従来より約20％延伸し、「S e-tron GT」で648km、「RS e-tron GTパフォーマンス」で631kmを達成

「e-tron GT」は、アウディがポルシェとの共同開発によるスポーティでハイパフォーマンスな電気自動車用「J1パフォーマンス」プラットフォームを採用した、アウディ初の電動グランツーリスモとして2021年に発売。今回の全面的なアップデートにより、GT（グランツーリスモ）の名に相応しい快適性をさらに向上させたほか、一段とスポーティかつパワフルに進化。日本市場では、Sモデルの「S e-tron GT」と、e-tronモデルとして初めてRSパフォーマンスモデルとなる「RS e-tron GTパフォーマンス」の2グレードが導入された。研ぎ澄まされたデザインと進化したパフォーマンスによって、アウディのスポーティな電気自動車e-tronのフラッグシップモデルとしての魅力を、さらなる高みへと引き上げている。

両グレードには総電力量105kWhの駆動用リチウムイオンバッテリーを搭載。従来に比べて重量を9kg削減したにもかかわらず、高密度化が図られたことで容量は12kWh増加し、最大150kWの急速充電にも対応して充電時間を短縮する。一充電走行距離（WLTCモード）は従来より約20％延伸し、「S e-tron GT」で648km、「RS e-tron GTパフォーマンス」で631kmを達成した。

電気モーターは、前後アクスルをそれぞれ駆動する計2基で「クワトロ」四輪駆動システムを構成。システム最高出力は、ローンチコントロール時で「S e-tron GT」が680ps/740Nm、「RS e-tron GTパフォーマンス」は925ps/1027Nmを実現。「RS e-tron GTパフォーマンス」は、アウディ史上最もパワフルな市販モデルとなった。

0-100km/h加速は「S e-tron GT」が3.4秒、「RS e-tron GTパフォーマンス」が2.5秒。最高速はそれぞれ245km/h、250km/h（欧州参考値）。

新しい「e-tron GT」シリーズには、2チャンバー／2バルブテクノロジーを採用した新開発のエアサスペンションを標準装備。快適性を損なうことなくドライビングダイナミクスを飛躍的に高めている。さらに、快適性重視とスポーティな走りを、これまで以上に幅広く設定することができる、革新的なアクティブサスペンションもオプションとして用意された。

アウディドライブセレクト ダイナミックハンドリングシステムにより、ドライバーは車両の特性を変化させることができる。システムには「エフィシェンシー」「コンフォート」「ダイナミック」の3モードが用意されているほか、個別のモードを設定することも可能。さらに「RS e-tron GTパフォーマンス」には、個別に設定可能なRS専用モード（RS1とRS2）が用意され、サーキット走行に最適なセットアップを実現する、RSパフォーマンスモードを選択することもできる。

オプションのアクティブサスペンションは、ハードなブレーキング時、コーナリング時、加速時にも車体をほぼ水平に保つ。その結果、ステアリングレスポンスの精度が高まり、スポーティな走行におけるコントロール性が向上。このような状況では、アクティブサスペンションが各ホイールの荷重をバランスよく分散し、優れたグリップ性能を確保する。さらに、アウディドライブセレクトで選択したモードにより、サスペンションがピッチングとローリングを補正し、加速感を軽減。また、車両が停止しているときに乗降をサポートするエントリー機能は、55～77mmの範囲で車高を上昇させ、乗降性を高める。

オプションのオールホイールステアリングは、従来モデルに比べ、よりダイレクトなステアリングレシオを採用し、低速時のステアリング操作に必要な力が軽減された。このシステムは、スピンドルドライブを使用してリヤホイールを最大2.8度操舵。車速約50km/hまではフロントホイールと反対方向に操舵することにより、俊敏性と操縦性が向上する。一方50～80km/hの間では、運転状況に応じて、リヤホイールの操舵方向をフロントホイールと同じ、または反対方向に調整。約80km/hからはフロントホイールと同じ方向に操舵することにより、安定性が向上する。最小回転半径は0.3m減少する5.2mを実現する。

グランツーリスモにふさわしいワイド＆ローのプロポーションにさらなる磨きが掛かった

新しい「e-tron GT」シリーズのスタイリングは、グランツーリスモにふさわしいワイド＆ローのプロポーションにさらなる磨きがかかった。低くフラットなボンネットとワイドなシングルフレームグリルにより、存在感あるフロントビューを形成。グリルは隙間のないボディ同色のパネルで構成され、その周囲を囲むブラックのマスクが電気自動車e-tronモデルとしての個性を際立たせている。

新たなCI（コーポレートアイデンティティ）である2次元デザインのフォーリングスや、ブラックマスク上部にボディ同色のペイントストリップが、モダンかつ先進的な印象を強調。とくに「RS e-tron GTパフォーマンス」には3次元ハニカム構造を採用。ブラックマスクを囲むようにデザインされたエプロンが低い車高を際立たせ、L字型の機能的なブレードと組み合わせることで、よりスポーティな表情を生み出している。

サイドビューでは、長いボンネットと低く流れるようなルーフラインが、グランツーリスモとしてのエレガントさとスポーティさを融合し、伸びやかで彫刻的なプロポーションを実現。大径ホイール、陰影が美しいドアパネル、そして前後の「クワトロ」ブリスターフェンダーにより力強い印象をもたらす。

リヤエンドは、美しいプロポーションとエアロダイナミクスを両立させた格納式リヤスポイラーと、水平基調のリヤコンビネーションライトにより構成され、夜間でもひと目でアウディとわかるシグネチャーデザインとなっている。垂直フィンを備えたエレガントなデザインの空力ディフューザーも特徴的で、上部にボディ同色のインレイを備え、ラグジュアリーな質感を視覚的にも主張する。「RS e-tron GTパフォーマンス」には、モータースポーツからのフィードバックを反映した流線型のディフューザーを採用。フロントと呼応する立体的なL字型ブレードや、エアロチャネルの間に配された垂直の赤いリフレクターなど、機能性とデザイン性を兼ね備えたディテールが、「RSパフォーマンス」モデルとしてのスポーティなキャラクターを強調している。

ホイールデザインもアップデート。「S e-tron GT」には20インチポリッシュ仕上げのマルチスポークSデザインアルミホイールが、「RS e-tron GTパフォーマンス」には20インチブラックポリッシュ仕上げの5スポークエアロモジュールアルミホイールが標準装着された。さらに「RSパフォーマンス」モデル用オプションとして、ふたつの新しい6ツインスポークホイールが追加された。

「RSパフォーマンス」モデル専用オプションにはこのほか、カーボン製ルーフ、スタイリングパッケージ、デコラティブパネルを含むカーボンパッケージ、またはマット仕上げとなるカーボンカモフラージュマットパッケージも用意され、さらに個性を際立たせることが可能だ。

アウディバーチャルコックピットプラスを搭載。バッテリー温度、急速充電予測、プレコンディショニング状態などに関する情報を提供

インテリアにも、エクステリアと同様に新しいCIが反映され、シート、ステアリングホイールシルプレート、デジタルコンテンツのデザインが見直された。ステアリングホイールの上下はフラット仕上げとなっており、12時位置に配されたレッドのセンターマーキングは、「RS e-tron GTパフォーマンス」だけの仕様だ。レザーフリーデザインパッケージを組み合わせると、ステアリングホイールにコントラストカラーのDinamica（ダイナミカ）ダイナミックオレンジのステッチが施される。シートは14段階調整機能付きのスポーツシートプラスを標準装備。

インテリアの素材には、環境に優しいマイクロファイバー素材のDinamica（ダイナミカ）とファブリックのCascade（カスケード）を採用している。スエードに似た見た目と手触りのダイナミカは、ほぼ半分がリサイクルされたポリエステルで、その一部はアウディモデルで使用されたファブリックの残布。シート、ステアリングホイール、バーチャルコックピット上部のフード、ドアミラー、センターコンソール、ウィンドウトリムに使用している。

「RS e-tron GTパフォーマンス」には、ディープブラックのダイナミカ、バナジウムルックのデコラティブエレメンツを採用。天然繊維のようなファブリックのカスケードは、15％のセルビッチと35％のリサイクルされたポリエステルで作られており、環境保護の観点から染色はされておらず、シートやドアトリムに用いらされている。カーペットおよびフロアマットは、Econyl（エコニール）製で、生産廃棄物、ファブリックやカーペットの残布、古い漁網などから100％リサイクルされたナイロン繊維素材だ。

インパネには10.1インチのタッチスクリーンを備え、MMIナビゲーションシステムによるさまざまな機能をシンプルな操作で行える。メーターパネルには、高解像度の12.3インチの液晶パネルを採用し、アウディバーチャルコックピットプラスを搭載。新たにバッテリー温度、急速充電予測、プレコンディショニング状態など、HV（高電圧）バッテリーに関する情報を提供し、充電可能な最大出力をリアルタイムで表示する。「RS e-tron GTパフォーマンス」には、RS専用コンテンツを表示するディスプレイが装備されており、例えば、MMI経由でホワイトのパワーディスプレイとスピードメーターを選択することができる。

標準装備のパノラマガラスルーフは、直射日光を最小限に抑え、ボタンを押すことにより透明から不透明に変化させる、ポリマー分散液晶（PDLC）と呼ばれる高度なテクノロジーを採用したスマートガラスを使用。マット仕上げのグラフィック面は、アウディを象徴するスポーティなハニカム構造を想起させる。

限定車「RS e-tron GTパフォーマンス エクスクルーシブ エディション」はAudi exclusiveスペシャルボディカラーのアラビカグレーメタリックを採用

新しい「e-tron GT」シリーズの世界的な販売を記念した限定モデル「RS e-tron GTパフォーマンス エクスクルーシブ エディション」は、「RS e-tron GTパフォーマンス」をベースに、Audi exclusiveをはじめとする数々の特別装備、人気オプションを標準装備した全世界299台限定の特別なモデル。日本には25台が限定導入される。

この限定モデルの特徴は、Audi exclusiveスペシャルボディカラーのアラビカグレーメタリックを採用している点だ。人気のデイトナグレーパールエフェクトからインスピレーションを受けたこのカラーは、ブラウン、ゴールド、グレーのユニークな組み合わせで、陽に当たると独特の深みと洗練さを兼ね備えた輝きを放ち、他のモデルにはない高級感が際立つ。加えて、新しいカーボンカモフラージュマットパッケージにより、力強い走りのイメージを一層際立たせている。

Audi Exclusiveのプログレッシブホイールデザインをベースにした、6ツインスポークRSデザインアルミホイールは、ボディカラーのアラビカグレーメタリックを補完し、スポーティながらもエレガンスさもまとう。タイヤサイズはフロント265/35R21、リヤ305/30R21と前後で異なり、限定グランツーリスモにふさわしい圧倒的な接地感を実現。ホイールの内側には、優れた制動力と耐熱性を備えたセラミックブレーキとアンスラサイトグレーのカラードブレーキキャリパーを装備する。

インテリアは、フレッシュなミントグレーとモダンなモラバイオレットがディテールまで配された、表情豊かな仕上がりが印象的。シートのセンターパネル、ショルダーアーチ、サイドボルスターにはミントグレーを使い、ステアリングホイールのセンターマークやシートベルトに配されたモラバイオレットとのコントラストによって、スタイリッシュな雰囲気を演出。

特別装備のAudi exclusive editionのレザーフリーパッケージを採用したスポーツシートには、ダイナミカとカスケード、アーティフィシャルレザーというサステナブルで高品質な素材を組み合わせ、ウォーターフォールステッチが施されているほか、ベンチレーションとマッサージ機能を備え、最上級の快適さを保証する。Audi exclusiveによるデコラティブパネルには、ユーカリアンスラサイトを採用し、上質で落ち着いたキャビンの演出にひと役買っている。

さらにこの限定モデルには、オールホイールステアリングおよびスポーツステアリングを標準装備し、取り回しの良さと高速域での安定性を高次元で両立させている。また、乗り心地と走行性能を状況に応じて最適に制御するアクティブサスペンションをはじめ、アコースティックガラス、プライバシーガラス、e-tronスポーツサウンド、リヤシートヒーターを含むテクノロジーパッケージ、先進のスマートパノラマガラスルーフが搭載されている。

●アウディ公式サイト「S e-tron GT」
●アウディ公式サイト「RS e-tron GTパフォーマンス」