ヤマハ発動機株式会社は2025年8月21日、『第9回アフリカ開発会議(TICAD9)』の場で、セネガルおよびアンゴラにおける、日本企業や関係機関との連携による協力体制の構築を相次いで発表した。
セネガルにおいては、セネガル政府、セネガル日本職業訓練センター(CFPT-SJ)、JICA、および豊田通商、ダイキン、NEC、戸田建設といった日本企業とともに協力覚書を締結、CFPT-SJを拠点に専門分野ごとのトレーニングプログラム提供を通じた産業人材育成に取り組むこととなった。
他方、アンゴラにおいては、アンゴラ共和国や関連政府機関、エディペスカ・ナミベ、現地特約店R&S LDA、マリノフォーラム21、NEC、日東製網、大洋エーアンドエフ、ヤマハ発動機による9者で、水産業の持続可能な発展と零細漁業の近代化を目的とした官民パートナーシップを締結し、FRP船導入支援や資源管理技術の導入などに協力することが合意された。
これらの取り組みは、いずれも『TICAD9』の場で発表され、日本企業や国際機関がアフリカの「人的資源」と「海洋資源」の両面から、地域社会の持続可能な発展に貢献しようとする姿勢を象徴している。
ヤマハ発動機は、セネガルにおける人材育成支援に加えて、アンゴラでの漁業支援を通じて、アフリカ52か国・地域にわたる長年の“市場密着型ソリューション”の哲学を深化させることを目指していく。今後も、日本企業のみならず国際機関や現地機関と連携しながら、アフリカの成長と共生に向けた具体的な支援を持続的に展開していくという。
